今回はアーティストが利用することで音楽活動をより豊かにするかもしれないサービス紹介する。ここで紹介する多くのサービスが、アーティストだけでなく音楽ファンも楽しめるものになっている。ぜひ気に入ったサービスをブックマークして欲しい。

Frekul

Frekulではサポーターとコミュニケーションをとることができる。それによってグッズやライブに導引、プレミアムサポーターによって収益を得ることも可能だ。ファンは新しい音楽に出会ったり、無料で楽曲で手に入れたり、アーティストと直接コミュニケーションできる。

frekul

hopp

2017.07.07追記 サービス終了
hoppはコミュニティ型のクラウドファンディングサービス。コミュニティを運営することで、ファンから支援してもらうことができる。ファンはコミュニティに参加する為にお金を払う。

hopp

Getstage

getstageはミュージシャン、ダンサー、デザイナー、フォトグラファーなどアーティストとステージやイベントをマッチングさせるサービス。イベントだけでなく、ラジオのエンディング楽曲の募集などもある。

getstage

SpinApp

2017.07.07追記 サービス終了
SpinAppは誰でも簡単にiPhoneやAndroidなどのスマートフォン向けに設計されたホームアップを作成し、管理できる。コンテンツのアップロード、ストリーミング配信とかできる。ソーシャルメディアとも連携している。料金は$9.99/月か$99.99/年。

spinapp

FizzKicks

FizzKicksではオリジナルのダウンロードカードを作成できる。ダウンロードカードには、デジタルコンテンツをダウンロードする際に使用する個別のダウンロードコードが印刷されている。曲、アルバム、ビデオ、プロフィール、ニュース、イベントスケジュール、写真などをアップロードできる。無料〜毎月$9.99か毎年$99.00。あるいは売上契約。SpinAppと同じ会社が運営している。

fizzkicks

TUNECORE

TUNECOREは楽曲を簡単に世界中の配信ストアで販売できるサービス。ストアは随時追加されていくとのこと。配信サイトの手数料を除いた金額はすべてアーティストに還元される。iTunesなら最短2日で配信可能だ。

tunecore

nana

nanaは日本発のスマートフォンアプリ。アーティスト向け、というわけではないが、音楽活動の助けになるかもしれない。歌や演奏した音楽をスマートフォンのマイクで録音でき、ワンタッチでエコーなどの様々なエフェクトをかけることができる。SNS的な機能があり、アプリ内でシェアしセッションすることが可能。

nana

ArtistSignal

ArtistSignalは応援したいアーティストに投票し、一番投票が多かったアーティストにお金が支払われるサービス。投票者はFacebookアカウントでログインすることで投票権が与えられる。ラジオ機能もあり、たくさんのプレイリストを楽しめる。

artistsignal

ReverbNation

ReverbNationは多機能なコミュニケーションプラットフォーム。アーティスト、ライブハウス、レーベル、プロモーター、マネージャーに向けに様々なプランが用意されている。アーティストはディストリビューション、プロモーション、ファンとのコミュニケーション、ニュースレター配信などが可能。ラジオ機能もある。Dir En Grayなど、日本のアーティストも利用している。

reverbnation

Stageit

Stageitでは、ライブの予定を管理し、チケットの販売、ライブ中継の配信ができる。Stegeitのアカウントを作成するかFacebookアカウントでログインする必要がある。

stageit

Ticketfly

Ticketflyはチケット販売のプラットフォーム。マーケティングツールも用意されていて、ソーシャルメディアとの連携に力を入れている。

ticketfly

類似サービスとして、海外ではEventbriteTICKETLEAPなど、日本では、PeaTixEverevotixeeがなど挙げられる。

とりあえず使ってみる

Twitter、Facebook、YouTube、SoundCloudの利用は今や当たり前になってきているが、ソーシャルメディアも音楽サービスも結局はどうやって運用するかが問題だ。Twitterを始めたけどフォロワー増えない…コミュニティ作ったけどファンが増えない…配信したけど聴いてくれない…それは当たり前で新しいサービスを使い始めるだけで音楽活動のプラスになるなんてことはそうそうないだろう。

例えば「クラウドファンディングはミュージシャンと相性が良い」とよく言われる。確かにそうかもしれない。でもクラウドファンディングを始めても認知されないと意味がない。出資してくれないと意味がない、とまでは言わない。だけどそのプロジェクトをどうやって知ってもらい、共感してもらうかということはあんまり議論されていないように思う。みんなが一番知りたいのはそこなんじゃないだろうか。その点に関しては、サービス側がツールを公開するだけでなく、運用までお手伝いできると良いなと感じる。また認知の部分に関してはそのサービスにメディアとしての価値、ブランドがあるかどうかも重要になってくる。

とは言え、やっぱり使ってみないと各サービスの特性はわからないし、使わなければ手段を得られない。

日頃からアンテナを張って使えるものは使っていくのが吉だと思う。「使ってみて」と言っても最初は個人的に。個人で使ってみて、アーティストとしてのキャラや世界観と相性が良さそうなら、サービスのユーザー属性が自分のリスナー層に合っているなら、公式に運用をはじめるべきだ。うまく運用しているアーティストを観察してみるのも良いだろう。

クラウドファンディングに挑戦したバンド

先日、IndiegogoというクラウドファンディングサービスでLP制作のプロジェクトを立ち上げたmöscow çlub(モスクワ・クラブ)にインタビューさせていただいた。

どういったウェブ戦略をもち、ソーシャルメディアを運用しているのか、なぜ今回クラウドファンディングに挑戦したのか、などを具体的に伺うことができた。音楽活動を考えるにあたって大変参考になると思うので、ぜひこちらの記事もあわせてご覧いただきたい。

【インタビュー】海外でクラウドファンディングに挑戦、möscow çlubにみる新しい音楽活動のかたち

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