
英・マンチェスターのMatthew Healy、Ross MacDonald、Adam Hann、George Danielからなるロック・バンド、The 1975。音楽ファンの期待に応える素晴らしい楽曲を発表し、アルバムリリース前から既にカリスマ感があったバンドです。
Summer Sonicで初来日を果たした彼らのスペシャルショーケース(原宿ASTRO HALL)はデビュー前にもかかわらず、ソールドアウトさせました。
そもそもThe 1975とは何者なのか。ユニバーサルミュージックのサイトにはこう書いてありました。
ではThe 1975とは、正確なところ一体何なのだろうか? マンチェスター出身の謎めいたこの4人組。陰鬱なアート・ロックと、冷ややかなエレクトロニカ、ダンスフロア系R&Bに、キンキンしたヒップホップ、微かな光の揺らめくバラードや、80年代風のベタなポップとの間を縦横無尽に行き来する彼らの音楽に、評論家達は当惑し、戸惑いながらも心奪われ、純粋に胸を躍らせてきた。彼らは、フェニックスや、ザ・ストリーツ、TLC、ジョイ・ディヴィジョン、ザ・ナショナル、Alt-J、M83、インターポール、ビッフィ・クライロ、そしてピーター・ガブリエルを髣髴とさせるのと同じくらい、エヴリシング・エヴリシングにも通じるものがある。そこで私達に提示されるのは、多彩なジャンルを呑み込みつつ硬直した定義を許さない、多様なアイディアや影響源の坩堝である。
出典:ユニバーサルミュージック
1975年は、セックス・ピストルズが結成され、トーキング・ヘッズが初ギグをプレイした年だ。しかし彼らのバンド名は、その年月日自体とは何の関係もない。マットがその名前を見つけたのは、19歳の時にマヨルカ島北部の不用品セールで知り合った「社公的なアーティスト」から貰った、ビート文学の書物の巻末だった。「彼が自宅の中を案内してくれたんだけど、そこはまるでヘンテコな60年代の雑貨屋みたいだったんだ。ジミ・ヘンドリックスと撮った写真もあってね。この人、めちゃくちゃクレイジーじゃん!って思ったよ。彼はケルアックとか色々、ビート文学の本をたくさん僕にくれてね。家に帰ってから僕はそれを読んでいたんだけど、そのうちの1冊の巻末の表紙裏に、ある走り書きがあったんだ。『Fuzz Against Junk』っていう(アクバル・デル・ピオンボ著の、ビート時代の麻薬押収を題材とした)本の裏に、狂気じみた走り書きが書いてあった。まるで遺書みたいな内容で、その末尾に『ザ・1975年、6月1日』って記してあったんだ。それを読んで、かなりゾクゾクっときたんだよ。『ザ』って冠詞がそこについていることに興奮した。それが僕の頭から離れなくなったんだ。バンド名として理想的だと思ったんだよね」。
彼らがThe 1975と名乗る覚悟ができたのは、2011年12月を迎える頃だ。そして彼らは、(北ロンドンに位置する)クラウチ・エンドのチャーチ・スタジオで共同プロデューサーのマイク・クロッシーと共に行った、陰鬱なエレクトロ・ポップの名曲「The City」のデモ・レコーディングを踏まえて、それを軸とするEPを制作。その『Facedown EP』は、都会のザラつき感や朦朧としたトリップ感に満ちている。
出典:ユニバーサルミュージック
なるほど、分からん。だけど「僕らのバンドの青写真。僕らがどういうバンドなのか、そのすべてがこの1曲に表現されてる」とマットが述べている「Chocolate」を聴けば彼の魅力がすぐにわかるのではないでしょうか。
楽曲はもちろん、ライブの評判もとても良いです。スペシャルショーケースのライブレポは音楽ブログ「PUBLIC IMAGE REPUBLIC」に掲載されているので是非見てみてください。
≫ライブレポート:The 1975@原宿ASTRO HALL
このバンドの魅力は、カリスマ性のあるフロントマンを擁したメンバーのルックス偏差値の高さも確かにあるとは思うけど、それ以上に大物感というか、アルバムデビュー前だというのに既に大きなスタジアムで大観衆を前に演奏しているところが容易に想像できるところというのもある。あくまでキャッチーな歌メロを持ったギターロックを基調としつつ、浮遊感や奥行きのあるシンセとギターの音色が添えられ、しっかりした演奏技術を持つドラマーにより躍動感が生まれ、さらにはエモーショナルな歌声(ジミー・イート・ワールドのジム・アドキンスとフォール・アウト・ボーイのパトリック・スタンプに少し歌い方が似ている瞬間もある)が加わることで、アート性と大衆性が絶妙なバランスで成り立っていると思う。そのバランス感は、まるで2000年の第一回サマーソニックに出演したシガー・ロスやコールドプレイが持っていたそれに近いものがある。そういえばThe 1975は、サマーソニックではオープニングアクト枠を除くとソニックステージの一発目であり、2000年のサマソニでもG-SHOCK WINNER枠の後にインドアステージに立て続けに出演したシガー・ロスとコールドプレイのような存在になり得るのではと、主催者側が考えているような気さえさせる。つまり、数年後にはフェスのヘッドライナーを飾る存在になると確信を持っているのではないだろうか。
超かっこいいい。MySpace Presents – "Live At The Log Cabin: The 1975" Sex: http://t.co/KJu7AFJJ14 @youtubeさんから
— yohei (@teenagestones) August 17, 2013
THE 1975 を原宿アストロ・ホールで観る – 渋谷陽一の「社長はつらいよ」 http://t.co/VgCaP8aN6s
— RO69(アールオーロック)総合 (@ro69_jp) August 16, 2013
The 1975 – Sex (Acoustic) http://t.co/A1wM25Ixg3 余韻抜けず。昨日の「Sex」は爆発的なノイズにまみれてたけどこういう妖艶な演奏が出来るとこも彼らの真骨頂。一番新しめの動画かな。
— ヘドホン小僧 Jr. (@ktym182) August 15, 2013
今年The 1975を今日の単独・サマソニの他にグラストでも観ていたのだけど、どれもこれも違った良さがあって、今日も目が離せなかった…人を惹き込ませる何かを持ってるんだな〜彼らのプレーは。これから大きく育ちそうなバンドだなと、ワクワクするのでありました◊ ( ∩ˇωˇ∩) ◊
— Ⓨⓤⓚⓐ U'↓'U<HI (@yukanoue) August 14, 2013
The 1975 やばいすねうんやばい。来年2月に戻ってくるってよおおおおおおお!!!! Woohoo!!
— Ⓨⓤⓚⓐ U'↓'U<HI (@yukanoue) August 11, 2013
The 1975のライブ素晴らしかった。甘いメロディーと歌声に切ない気持ちになった。どの曲もシングルになりそうなぐらい良くてもうすでに完成されてるバンドという感じ。10月のデビューアルバムは絶対買うし、来年あるであろう次回の来日公演も絶対行く。
— aoi (@ao0iii) August 14, 2013
こちらはオランダで開催されたロックフェス、Lowlands Festivalの映像。
国内盤のリリースは10月16日。ボーナストラックが2曲を収録予定です。また日本独自企画盤となるDVD付デラックス初回生産限定盤も発売されます。そういえば!今年は9月に開催されるiTunes Fesに出演します。9月9日です(日本時間です。早朝だと思う)。メモメモ。
追記
デビュー・アルバムはUKチャートで1位を獲得。
2014年2月に単独公演、そしてSUMMER SONIC2014への出演が決定しています。
以下、2014年2月に行われた単独公演に関するツイート。
The 1975のライブ感動した!パフォーマンスと言うより彼等が鳴らそうとした「音」に!それは80年代の王道のロック・ボップスをダブ・ステップ以降のサウンドで鳴らそうと言う試み。音のバランスが悪くなったりエフェクトが過剰だったりしたけど…ガムシャラに新たな音を鳴らそうとしていた!
— Kazuya Natori (@watch_upon) 2014, 2月 4
The 1975かっこよかった、、!半年前と比べて一層貫禄が出てたかな。甘くて切ない極上のポップに酔いしれてきました。。
— aoi (@ao0iii) 2014, 2月 4
The 1975。モノクロームの先に煌めくポップ・センス。 #the1975 @ 赤坂BLITZ http://t.co/1Ma2J9rB54
— The 1988 (@robbie_k10) 2014, 2月 4
The 1975素晴らしかった!まさに「今」の音を鳴らしてたよ!客層も若くてオシャレな子が多くて…ロックのライブとして正しい気がしたw http://t.co/ACTilePC6O
— Kazuya Natori (@watch_upon) 2014, 2月 4
幸運にもThe 1975を最前列で観れた。新人バンドらしからぬタイトで安定感のあるライブだった! pic.twitter.com/NhAmRi5Asz
— Hitoshi (@civic77si) 2014, 2月 4
やはり最高だった模様…
The 1975
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