Come In Come Outが選ぶ今年のベストアルバム50枚。
I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it
The 1975
Listen on Spotify or Apple Muisc.
We Got It from Here… Thank You 4 Your Service
A Tribe Called Quest
Listen on Spotify or Apple Muisc.
以上、50作品。BandcampやSoundCloudにディグることがほとんどできなかったのが悔やまれる。作品に順位をつけるというのは無粋なことだと思いつつも、トップはこれだろというアルバムがあったので順位をつけてみた。
数ある中で本当に良い作品だと思ったのがChance The Rapperの『Coloring Book』。Kanye Westの初期2枚『The College Dropout』『Late Registration』を思いだすひんやりとしたポップミュージックはリスナーを穏やかな気持ちにさせてくれる。ゲストのKanye West、Justin Bieber、Young Thug、Future、Lil Wayneはもちろん、地元シカゴのクルーの参加も嬉しい。彼の周りのミュージシャンたちは皆シカゴを愛し、相互に刺激しあっている。インディペンデントにこだわり、ファンを思い、フリーでミックステープを配信するChance The Rapperの自由であるための一貫したスタイルが信頼を生んでいるのだろう。カッコいい。一生聴ける一枚だ。
そのChance The Rapper周辺のアーティストの作品も良いものが多かった。『Coloring Book』にも参加しているラッパー/シンガーたち、13 Saba、43 Noname、28 Jamia Woods、今回は載せていないがBJ The Chicago Kidもオススメしたい。
06のJim Guthrieはインディーゲームのサントラを得意としたカナダ・トロントのシンガーソングライター。エレクトリックなフォークロックがとにかく気持ちよく、2013年には『Takes Times』という作品をベストに選んだ。インディーゲーム界隈の音楽は本当に楽しい。
02のBIGYUKIはニューヨークを拠点に活動、Robert GlasperやQ-tipから注目されているという日本人ジャズミュージシャン。昨今のヒップホップに接近したジャズの流れの中にあるようでいて、サウンドはアングラなダンスミュージックのよう。はじめて聴いたときはRadioheadが頭をよぎった。
文章、音楽、映画、なんでもそうだが良い作品は受け手にアクションを起こさせるものだと思う。2016年はセンセーショナルな社会の変化があったせいか、ミュージシャンたちが作品にこめたアイデンティティ・思想がよりダイレクトに感じられるものが多かった。自分とは何者で、なにを考え、どこへ向かうのか。忙しい毎日で埃がかぶっていたかくあるべき自分に照明があたったようだった。
今回ピックアップした作品はどれもSpotify、Apple Music、SoundCloudへのリンクを貼ってあるので試聴に利用して欲しい。
最後に番外編として以下も載せておく。
シン・ゴジラ音楽集
鷺巣詩郎・伊福部昭
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