テキサス州オースティンで3月8日〜16日まで開催されていたインタラクティブ(IT)・映像・音楽の祭典、SXSW(South by South West)に行って来ました。帰国してから鬼の体調不良です。
自分が参加した期間はSXSWの中でも音楽の期間である12日〜16日です。11日に現地入りし、17日の朝オースティンを発ちました。
SXSWとは
下の写真はダウンタウンにあるメイン会場のオースティン・コンベンション・センター。すぐ前に速そうな電車的なものの駅があります。たぶんそんなに速くない。まずコンベンション・センターでバッジ(チケット)をもらいます。メールで送られてきたバーコードを見せてピピっとして写真を撮ってすぐゲット。並ばずスムーズでした。バッジをもらったらダサくないトートバッグと冊子をもらいます。この冊子がIllustrator逆引きデザイン事典くらいの厚さです。
公演や展示は基本的にこのコンベンション・センターで行われます。1階は13日までトレードショー、14日からはMusic Gear Expoといって楽器やガジェットの展示販売、ライブ、グラフィックの展示販売が始まります。3階〜4階はパネル講演やメディアエリア、ライブが行われます。
インタラクティブではTwitterやFoursquarem、Pinterestを輩出したことで有名です。そのせいか、日本ではIT業界での知名度はありますが、音楽分野での認知度は低い印象のSXSW。音楽見本市なのに日本の音楽メディアがあんまり触れないのは残念ですね。インタラクティブでは日本からの出展も数多くありましたが、日本のIT業界の方は音楽の期間はスルー。もったいないですね。
トレードショーではIT企業や音楽系スタートアップとかが展示しています。日本エリアもあります。
いまでこそITや映像の方もかなりの盛り上がりを見せていますが、元々は世界最大の音楽見本市。
SXSWの始まりはオースティン在住の3人のインディーズアーチストのマネージャーが、自分たちのアーティストをどうやって売っていこうか意見交換しようと呼びかけたのが始まりです。それに共鳴したアメリカ中のマネージャーが参加を申し込み1986年の初回は700人が集まりました。
その後SXSW Music Festivalは大きくなり、マネージメントやレーベル以外の音楽出版会社関係、ブッキングエージェント、ラジオ局関係者、ライブハウス関係者等、音楽に関係する仕事に携わる様々なジャンルから20,000人を超える参加者あり、日中は会場ホテルでのSeminar、パネル(勉強会)とTrade Show(見本市)夜は期間中5日間に渡り、1000組以上のライブが行われます。
SXSWは音楽コンベンションに加え1994年にはフィルム・フェスティバル、1998年にはインターネット時代を踏まえてインタラクティブのコンベンションもスタートし、3月の2週間にこの2つのフェスティバルが開催されています。
特にインタラクティブはその後参加者の数を急激に増やし、昨年はついに音楽を超えるほどの参加者を集め、毎年1億ドル近い経済効果をオースティンにもたらしています。出典:SXSW Asia
なんだって。
自分の目的は、音楽サービスを作っているので(永遠と作っている)、最先端のIT事情やマーケティングについてお勉強&イケてるバンドをチェックすること。案の定英語力のなさが露呈し、普通に遊んだだけでした。
Virtual 2Pac:Setting the Stage for a New Form of Entertainment
とはいえパネルセッションもいくつか聞いてきたのでまずそちらからお伝えします。まずは記憶に残っている方も多いだろう、昨年のコーチェラ・フェスティバルでの2Pacについて。コーチェラ・フェスティバルについては以下の動画をご覧ください。
2Pacと言えば1996年銃撃を受け惜しくもこの世を去ったウェストサイドの代表的なラッパー。その2Pacが最先端のデジタル技術で蘇り、Snoop Dogg、Dr.Dreと共演した昨年のコーチェラ・フェスティバルは大手メディアで取り上げられ、ソーシャルメディア上でも大きな話題を呼びました。
このホログラム(厳密にはホログラムではないらしい?)Disital Domeinによるものです。Disital Domeinとはカリフォルニア州ロサンゼルス・ヴェニスに本社がある映画・CM・ミュージックビデオなどのVFXの制作会社。IBM、Cox Communications、の融資を受けてジェームズ・キャメロン、スタン・ウィンストン、スコット・ロスが1993年に設立しました。「トロン:レガシー」「トランスフォーマー」「パイレーツ・オブ・カビリアン」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」などのVFXで知られています。最近のVFXはリアルと全く区別がつかない素晴らしい仕上がりになっていますよね。
登壇したのはDitital Domeinのchief creative officerであるEd Ulbrich。彼によるとこのヴァーチャル2Pacは完全に0から創りだされたオリジナルのものだそうです。過去の映像からコンピューターでグラフィックを作りあげたとのこと。動画を見ると分かる通り、ヴァーチャル2Pacは「コーチェラ〜!」と呼びかけていますが、2Pacが亡くなったのはコーチェラ・フェスティバルが始まる前。音声もオリジナルで作成されました。すごいね。
このヴァーチャル2Pacはソーシャルメディアで非常に大きな話題となり、48時間で1500万回も視聴されました。その結果、ベストアルバムの売上が571%も上昇。コーチェラ・フェスティバルでプレイされた2曲の売上はiTunesでそれぞれ1530%、881%アップ。Disital Domein社には「ジミヘンを蘇らせて!」「カート・コベインを!」などの問い合わせが殺到したとか。
実演する場所や動きなどによるため、コストは一概にいくらと言えないらしいです。
見てないけどMusic Festivals Powered by Tech InnovationやDisital Marketing Bootcamp For Musiciansなんてのもあって、面白そうでした。どうせ聞いてもわかんないけど、日本よりもデジタル技術やウェブの利用が音楽と密接に結びついている印象ですね。
ビジュアルとマーケティング
パネルを聞いたわけではないけど触れておきたいのがこれ。Branding on Photo NetworksとかThe Rise in Image-Based Marketingとかビジュアルを使って(あるいはビジュアルメインのメディアで)どうブランディングするか、マーケティングするか見たいな話が結構あった気がする。PinterestやInstagramはもう当たり前みたいです。コンテンツマーケティングみたいな話でしょうか。この辺は2年くらいアメリカが進んでるようです。日本において音楽の分野で言うとまだソーシャルメディアを戦術を一つとして認識していないところがあるし。拡散がどうこうとか未だに言ってるし。SXSWではソーシャルメディアはブランディング/マーケティング戦略の中の戦術のひとつでしかない、しかし利用するのは当たり前という認識がされていたように思います。
Activists,Rockatars & Startups:Building Movements
パネリストはOK GoのリードギタリストであるAndy Ross、UpWorthyのEli Pariser、Purpose.comのJames Slezak、MoveOn.orgのLaura Dawn、アーティストのPaul D Miller (aka DJ Spooky)。って公式には書いてあるけどLaura Dawnはいなくて、アーティストEytan & The EmbassyのEytan Orenが登壇していました。
よくわからんかった!。すんごいもったいないことした…。バイラルするビデオとかそんな感じの話です。
とりあえず印象的だったのは、このパネルだけじゃないけど、アーティストがマーケティングやITの専門的な話をしているということですね。
あとはWhen Music Startups Grow UpやBrands Are Music Fans Tooなんてのも聞きました。ソーシャルメディア/リアル問わずリレーションシップを築く、コミュニケーションを続けていくというのが一貫して言われていました。
SXSW Music Accelerator
SXSW Music Acceleratorは音楽テクノロジーのスタートアップ8社が、審査員や業界関係者、イベント参加者の前で新しいサービスや製品のプレゼンを行い、最も可能性のある素晴らしいアイデアを競うコンペです。プレゼンは2分間、その後15分ほどの質疑応答があります。
各スタートアップの詳細はこちらをご覧ください。
≫SXSW期間中に開催される音楽テクノロジー・スタートアップのコンペ「SXSW Music Accelerator」ファイナリストのまとめ | Musicman-NET
8社のうち、決勝に進出したのはBIOBEATS、ROLI、TastemakerXの3社。優勝はROLIでした。
TastemakerXはゲーミフィケーションで音楽を発見するスマートフォンアプリ。使ってみても全然意味がわからん。BIOBEATはスマートフォンのカメラでライトをぴか!ってやって指の脈拍を測って気分にあった曲を進めてくれるというクソコアなアプリケーション。ROLIは次世代の新しい楽器って感じでした。デザインも良いですね。Music Gear Expoでも展示されていました。ROLIの優勝は納得。やはりMAKERS的な流れなのでしょうか。
メインターゲットがアーティストのものもありましたが、Accleratorに出ていたウェブサービスはどれもコアなもので日本での展開は難しいだろうなという印象です。
Showcase
今年の出演アーティストをいくつかピックアップすると…
Alt-J、Andrew W.K.、Ash、Atlas Genius、Baths、Best Coast、Blue Hawaii、BOY、Busta Rhymes、Citizens、Cloud Nothings、Dawes、Deadmau5、DJ Kentaro、The Enemy、Fall Out Boy、Fidlar、The Flaming Lips、Green Day、Haim、Howl、Icona Pop、Iggy & The Stooges、Ivan & Alyosha、Japandroids、Jake Bugg、John Talabot、Justin Timberlake、Kendrick Lamar、Kodaline、The Limousines、Little Barrie、LL Cool J、Local Natives、Neon Indian、Metz、Passion Pit、Peace、Prince、Ra Ra Riot、Rhye、The Robert Glasper Experiment、トクマルシューゴ、Sky Ferreira、The Specials、Snoop Dogg aka Snoop Lion、Toro Y Moi、T.I.、Tyler Bryant & the Shakedown、Usher、Frank Tuner、Unknow Motal Orchestra、Vampire Weekend、The View、Yeah Yeah Yeahs、Youth Lagoon、The Zombies、!!!
などなど有名無名幅広く1000組以上のアーティストが100ほどのライブハウス・イベント会場でライブをします。あとは非公式のアーティストやストリートも含めるともうちょい数が増えるのではないでしょうか。期間中にラインナップが追加されたり、SXSWで公式アナウンスがなくアーティストのFacebookで告知、サプライズなどこっちはてんやわんや。今ラインナップ見ながら「え、これ見たかった!」というアーティストがたくさんおり悶絶。ライブはどれもShowcaseと呼ばれていることから見本市なんだなと実感します。
町では6thSteetを中心にさまざまな箱でライブが行われます。どれもオープン(空間的に)で5メートルも歩けば違う音が聞こえてきます。もはやカオスです。ストリートミュージシャンも多いです。ギャングスタ風の人たち怖いです。
細かい移動が多いし、時間通り始まらなかったりするので好きな箱見つけてとりあえず入り浸るというのが良いかもしれません。The Enemy、久しぶりに名前聞いて見たいと思ったけど挫折しました。The Flaming Lipsも遠くて挫折しました。Haim妥協した自分を叱りたい。
Iggy Popは外から音だけ聴いていました。外からも歓声が上がってて楽しかった。
音楽メディアや音楽サービスもライブイベントを開催しています。SPIN誌はSPIN HOUSEという名前の特設会場をオープンしてDJやライブが行われていました。PasteやPitchforkは特設会場というよりもそのメディアがブッキングした?箱でライブをやっていました。
楽曲ストリーミングサービス、SpotifyもSpotify Houseという特設会場でライブイベントを開催していました。3/11から15日の間、Spotifyが選んだ新人アーティストがライブを行います。2011年はKimbraなんかが出ていました。
参考:SXSW行かれる方はチェック、音楽ストリーミングサービスSpotifyが期間中無料ライブイベントを開催します! | Musicman-NET
Spotify Houseの外にアルコールを飲むスペース、DJエリア、小さなステージ、中にはプリクラ的な物、コーヒーとか貰える、Spotifyを開いたiPadなんかがあります。特になんてことはないです。
スタバの意識高い学生もビックリ。こいつらは電源あればどこでもMac触りやがります。家でやれよ!
外にはDJスペースもあります。そういえば昼間は暑いです。あと乾燥していて風が強かった。25℃以上ありましたが、夜は10℃くらいになるので困ります。なのに奴らは半袖短パンで騒いでます。
MySpaceも特設会場があります。Justin Timberlakeはここでやったみたい。どの箱も小さいので有名なアーティストの場合、時間に余裕をもって並ばないとまず入れません。
Japan Night
15日にはJapan NiteというイベントがErysiumという箱で開催されていました。バーラウンジが付いている箱?と言えば良いでしょうか。なかなか居心地は良かったですね。っていうかどの箱もゆったりできるスペースがあり日本のライブハウスより居心地が良い…。
Japan Niteの出演アーティストは以下。
Kao=S、Charan-po-rantan、Jake stone garage、Chihiro Yamazaki + Route 14 Band、Pirates Canoe、FOUR MINUTES TIL MIDNIGHT、JOSYです。自分が見たのは、Kao=S、Pirates Canoe、JOSY。
一度聴いた限り楽曲に関しては、もうひと押し欲しいという印象。パフォーマンスとしては面白いのかもしれないけど、そのパフォーマンスだけでは長続きしないだろうなと。Pirates Canoeは曲は良い感じだけど、この箱だったらもうちょっと緩急欲しい。この箱じゃないほうが曲が映えたように思う。
まぁそれは良いとしてJapan Niteと言ってイベントを開催している限り、多少なりとも日本に意識が向いている人しか来ないのではないかという疑問があります。海外だからこそ、オースティンという素晴らしい音楽の町だからこそ、SXSWという世界最大の音楽見本市だからこそ、日本という冠を外して現地のコンテクストの中で戦って欲しい。正直日本発とかどうでも良くないですか?誰かがMCで漫画がどうとか言ってましたけど、なんでそうなっちゃうの、と。
極端だけど、例えばUKの音楽が優れているからUKの音楽全部を聴くのか、と。それはUKの音楽に素晴らしいものが多いという認識がされて初めて成り立つもの。国なんかどうでも良いからまず曲そのもので勝負しないと一生ダメなんじゃねと思いました。せっかくのSXSWなのに機会損失だと思います。自分で現地のライブハウスにブッキングして集客して〜ってやったほうがバンドとしても育つと思うんだけどね。ITもそうだけど日本発とかどうでも良い。そんなのはあとで良い。あ、これ日本なんだ、日本って面白そうってなるのが普通の順番なのでは…。
あと気になったのは、会場にいる日本人以外のオーディエンスに若者が少ないように見えたことです。
あくまでも今回のJapan Niteを見た感想であり、Japan Niteが何なのか知りませんけど。そういえば、Japan Niteにで出演していないけどトクマルシューゴはとても評判が良かったみたいですね。
さて。他にもいくつか見たShowcaseの中で印象的だったものをご紹介します。
Bastille
Latitudeというブリティッシュミュージックをピックアップしている箱で見たBastille。タイムリーにも、Summer Sonicへの出演が決定。難解なヨーロッパ映画やホラー映画を愛してやまないシンガー・ソングライターという彼。その感じは楽曲や本人の雰囲気から伝わってきます。パフォーマンスの方はと言うとバーカウンターに乗り熱唱するロックなスタイル。オーディエンスの意識を釘付けにしていたし、何よりも本人が楽しそうだった。
Jake Bugg
SXSWで見てサマソニ行かない作戦だったのですが、もう一度見たいと思う素晴らしさ。完成されていて隙がない。表情を変えず「Thank you」と曲名しか口にしないポーカーフェイスっぷり。ギターを交換するときに一度だけ見せた笑顔が良かったです。なんだこいつ…笑えるんじゃん…みたいな。服はワーキングクラスっぽい感じでしたけど、実際どうなのかは知らん。ソロパートは弾きまくりでした。
Sky Ferreira
LA生まれ、髪ボサボサのNY拠点のシンガーソングライター。時間切れで「あと1曲、あと1曲やらせて!」と言っていたがあえなく退場…。ラストは「Everything is Embarrassing」。その曲以外の盛り上がりはイマイチだったかな。喉の調子が良くなく「1000%でやる!」と言ってたのが印象的。純粋な姿勢に心打たれる。
Tyler Bryant & the Shakedown
Jeff Beckのオープニングアクトを務めたこともある21歳の実力派ギタリスト、Tyler Bryant。ストレートな直球アメリカンロックンロールでフロアは完全にもっていかれた。楽曲、パフォーマンス、テクニック、どれをとっても最高級のロックンロールだった。フロアはあっという間に満員に。タトゥーぎっしりのテキサス親父も「YEAAAAAAHHHH!!!What the Fuck!!!!!」とノリノリ。グワシ状態だった。
Little Barrie
6月に開催されるHostess Club Weekenderに出演が決定。2005年、デビューアルバム We Are Little Barrie で一躍有力アーティストにまで一気に上り詰めた、ロンドン出身の3ピース・バンド。Summer Sonicにも2回(かな?)出演している。
そんな彼らを、こんな箱でライブすんの?っていうかこれ箱なの?なんで20人しか客いないの?という異質な空間で見ることができた。ベース振り回されると当たるんじゃないかという距離。どんな場所でもオーディエンスが少なくても真っ直ぐ前を見つめ、力強いパフォーマンスに元気をもらう。
ストリート
アメリカに来るとストリートミュージシャンのクオリティが高くてビックリするのですが、今回もそう。ベストアクトはドラムに合わせて踊る酔っぱらいジジイ。あいつ最高。一番の盛り上がりを見せる6thStreetはピーク時には休日の吉祥寺サンロードレベルの人混みになります。
SXSW全体を通して思ったのは、音楽の立ち位置そのものの違い。誰も知らない音楽をやる準備があり、受け入れる準備があるということ。一言で表すとそんな町でした。
ライブハウスでは出演アーティストが目当てで来ている人はそこまで多くないように思いました。ふらっと飲みに入った箱で良い音楽に出会う。「いまやってるの誰?良いね」と聞かれることがたびたびありました。基本的にライブハウスに入るためにはバッジが必要なのだが、バッジを持っていない人もチャージを支払えば並んで入場できる。バッジをもっている人はだいたいSXSW公式アプリで出演者を把握していると思いますが、バッジを持っていない彼らは誰が出演するのか知らないで箱に入っていく。箱によっては飲食スペースやラウンジのような空間があり、ライブ演奏をBGMとしてコミュニケーションを楽しむことができますが、音楽が良かったらちゃんと聴く。興味がなければお酒を片手に日常のコミュニケーションを行う。
もちろんSXSWという特別な期間なのは分かっている。普段はどうなのかと思ってオースティン在住の方に聞いてみた。
@xhirosisx ライブは普段から結構行われていると思います。SXSWの時のような野外特設会場は普段ないですが、バーとかレストランではSXSWの時と同じようにライブしてます。あと1年中とおして街でやるフェスは多いですね。
— Yuki Morishitaさん (@yukim) 2013年3月19日
とのこと。普段から音楽が鳴っている町のようです。どうやらダウンタウンの倉庫地区と6thStreetで活動しているアーティストが多いらしい。ここはアメリカのライブ音楽の都。
ランチに入ったレストランでもミュージシャンが演奏をしていました。ライブハウスでなくても生の音楽が鳴っている。オースティンでは音楽は日常だった。それがただのBGMにならず、オーディエンスがそこに意識を向ける用意がありました。
そういえばタクシーの運転手がiPhoneでSpotifyのプレイリスト流してたのも衝撃的。
あ、あとSXSWのスマートフォンアプリの出来が素晴らしい。スケジュール一覧から自分のスケジュールの作れるのはもちろん、たくさんのイベントをソートして表示する、位置情報からイベントを進める、出演者の楽曲が聴けるなど。SXSWはもう終わってしまったけどアプリだけ触ってても楽しいかもしれない。
海外音楽メディアにもレポートがありますので是非ご覧ください。
≫Rolling Stone
≫Pitchfork
≫SPIN
≫NME
他にもレポートを書いてる方がいらっしゃいます。
≫オースティンで感じたこと。〜SXSW2013レポート〜
≫[SXSW2013]音楽、インタラクティブ、そして映像の祭典「SXSW」より
ライブ動画のまとめ
≫SXSW 2013 ライブ映像まとめ
Come-In Come-OutのFacebookページでSXSW 2013の写真を公開しています。自由にDLし利用していただいて構いませんが、一声いただけると嬉しいです。
≫アルバム SXSW 2013
以下、音楽の期間に行きたい人向け
アーティスト被りまくり。タイムテーブルは鬼。当然時間通り進まないからプランめちゃくちゃ。有名アーティストはかなり余裕をもって並ぶ。スニーカーのほうが良い。好きな箱見つけて入り浸るほうが良い。ホテルが遠いと深夜2時に全部アクトが終わった後つらい。タクシー捕まらないからダウンタウンの外まで行ってダウンタウンに入ってくるタクシー捕まえる。ホテル近いのが一番。バッジ販売開始したらもう買っとく(9月くらい)。ギャングスタこわい。うんこが臭くなる。寒暖差が激しい。ちゃんとしたカメラをもっていくならカメラにタグをつける必要がある(バッジを貰うときに貰える?)。サマソニを過酷した感じ。
以上っす!今年の出演者のYouTubeプレイリストつくりました。
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