ついにSpotify(スポティファイ)が日本でサービスイン、アプリの提供を開始した。PCはWindowsとMac、スマートフォンはiOSとAndroid、PlayStation 3、PlayStation 4に提供される。PCはブラウザ版とアプリ版の二種類。現時点では招待制となっておりすぐに利用することはできない。招待コードはSpotifyのウェブサイトから申請可能。

Spotifyは4000万曲以上という膨大なカタログと、フリープランの存在が大きな特徴。日本ではフリープランの提供が困難とされていたが、Spotifyはそこを崩さない姿勢をつらぬき、日本でも欧米と同様、広告ありの無料の「Spotify Free」、月額980円(税込)の「Spotify Premium」が用意された。

「Spotify Free」は、音声広告が入り、スマートフォンではシャッフルプレイのみ、PCとタブレットはオンデマンドで利用可能。「Spotify Premium」は広告がなく、楽曲のダウンロードが可能で、より高音質の320kbpsで再生できる。決済は、クレジットカード、キャリア決済、コンビニエンスストアなど、複数の選択肢が用意されている。なお、他国で提供されている最大5人までのファミリープラン「Premium for Family」についてはまだアナウンスがない。

また、世界に先駆けて「歌詞機能」を日本で初めて導入する。

今日は、Spotify が日本でのサービス開始を正式に発表する、記念すべき日となりました。限りなく豊かな音楽カルチャーの中で、もはやクラシックと言える坂本九さんの”Sukiyaki”こと「上を向いて歩こう」や、BabymetalやONE OK ROCKが生まれ、世界に類を見ない情熱的な音楽ファンのいる日本という国でサービスを始められることは、個人的に感慨深いものがあります。

いつか、日本でも展開したいという夢を抱いて、初めて東京を訪れたのは、 Spotifyを創業してからまもない2009年後半のことでした。この素晴らしい街に、今や世界最大となったストリーミング・サービスと共に戻れたことを、最高に嬉しく思っています。

Spotifyは過去6年間で急速な成長を遂げましたが、常に変わらず根底にあるのは音楽への尽きることのない愛と、世界が今まで見たことのない最高の音楽サービスを創りたいという深い情熱です。

出展:Facebook

記者会見

Spotifyの共同創業者でCEOのダニエル・エクが来日し、9月29日都内で記者会見が開かれた。音楽ライターの柴那典氏のツイートを引用する。

反応

2013年に日本法人を設立するも、AWA、LINE MUSIC、Apple Music、Google Play Music、Amazon Prime Music、Rakuten Musicに先行を許してしまったSpotify。全世界で4000万人の有料会員を有する黒船の着港はずいぶんと遅れてしまったが、これによって日本の音楽ストリーミング市場はさらに盛り上がるだろう。YouTubeで音楽を聴いているようなライトな音楽リスナーに「音楽にお金を払う」という習慣がつくことを期待したい。

 予告から“4年の空白”の間に、日本ではApple Music、Google Play Musicなどの競合サービスが相次いで登場している。Spotify JAPANのハネス・グレー代表取締役は「サービスの品質の担保、音楽業界やアーティストとの調整などに時間を要した」と説明した上で、「先行するサービスはあるが、無料と有料の両プランを持っていることがSpotifyの強み」と巻き返しに意欲を見せる。

 Spotifyの創設者でCEOのダニエル・エク氏は「日本の音楽業界でリーダーシップを発揮していきたい」とコメントしている。

出展:ITmedia

Spotify
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