海外の音楽ビジネスニュースを発信しているDigital Music Newsによると、SoundCloudはメジャーレーベル・音楽出版社と楽曲のライセンスについて協議しているようです。

When it comes to music licensing, SoundCloud has been getting away with legal murder. But maybe that’s a party that can’t last forever.

According to a pair of sources now speaking with Digital Music News, SoundCloud is now engaged in serious licensing discussions with major labels and publishers. The sources will remain confidential.

After Heavy Threats, SoundCloud Agrees to Label Licensing Talks… | Digital Music News
SOUNDCLOUD CAVING TO MAJOR LABEL PRESSURE | Stoney Roads
SOUNDCLOUD SET TO HOLD DISCUSSIONS WITH MAJOR LABELS | mixmag

Digital Music Newsは匿名の業界関係者の証言を得ています。それによると、メジャーレーベルは、第三者がアップロードし所有している著作権侵害コンテンツに対してSoundCloudの働きが十分ではないと主張しているそうです。現在ユーザーがアップロードしたコンテンツにはデジタルミレニアム著作権法(DMCA)が適用されます。つまり著作権侵害があった場合、著作権者が申告するわけですが、レーベルにとって全てのコンテンツを確認することは難しいです。解決策としてGoogleとYouTubeが従っているBritish Phonographic Industry’s (BPI・英国レコード産業協会)のポリシーがありますが、GoogleやYouTubeは削除要請であふれています。また、新しいコンテンツをアップロードする際に著作権侵害をしていないか自動で検出する技術を使うという方法もあるそうですが、具体的にどこに落ち着くのかはまだ明らかにされていません。

“SoundCloud doesn’t want to start that because they could get completely flooded [with DMCA takedown demands]. And that’s just one way [the major labels] will start a war.”

“Unlike Google and YouTube, they can be touched.”

などととりあえずお伝えしましたが、間違っていたらすみません。戦争になるとかなんとか言ってますが、詳細はDigital Music Newsの「After Heavy Threats, SoundCloud Agrees to Label Licensing Talks…」という記事をご覧ください。元記事のタイトルからして、メジャーレーベル/音楽出版社側の主張にSoundCloudは大体同意したということなんでしょう。

リミックスやマッシュアップといったカルチャーとともに成長してきたSoundCloudだけに、今回の騒動はユーザーにとってもサービスにとっても痛手になるかもしれません。アップデートがあればお知らせします。

ちなみにSoundCloudは最近6000万ドルの資金調達をしています。その時点で既にメジャーレーベルと音源のライセンス契約に向け交渉中という話が出ていました。
音楽共有プラットフォームSoundCloudが新たに6000万ドルの資金を調達、ユーザーは世界200カ国以上2億5000万人を超える、大手レーベルと交渉中との噂も | All Digital Music

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