初の「ソーシャル五輪」、公式スポンサーにも大きな広告効果
TwitterやFacebookといったソーシャルメディアが市民権を得て以降の初めてのオリンピックとなったロンドン五輪。ペプシのTシャツを着てくるな!とか醤油がない!とか過度なスポンサーよいしょが話題となった(?)ロンドンオリンピックだが、ソーシャルメディア上では企業のブランディングに貢献したようだ。
以下のエントリも見てみて欲しい。
ソーシャル・メディアで変わる米国のテレビ、史上初のソーシャリンピック(Socialympics)も大成功
ソーシャルメディアではニュースがすぐに拡散されるために視聴率が下がるという予想のは的はずれであり、米国での懸念は時差であり視聴時間のずれであった。
しかし実際のところ、ソーシャルメディアユーザーにとっては大した問題ではなかったようだ。ソーシャル視聴という表現があるが、例えばTwitterがテレビの話題で埋まっていたらテレビをつけてしまうのが人間だ。 好奇心であり、乗り遅れてしまうという恐れもあるだろう。人間は興奮をシェアしたがる生き物なのだろう。
以下のリンクは日本におけるテレビ視聴中のソーシャルメディア利用の実態である。
【調査データ】テレビ視聴中のソーシャルサービス利用実態に関するレポート(ソーシャルテレビラボ調べ)
この記事を読むと分かる通り、やはりリアルタイムに強いTwitterは”ながら視聴”に向いていると言える。テレビコンテンツもソーシャルメディアを念頭に置き、Talk-able、Share-able、Buzz-ableの仕掛けを組込むのが良いだろう。また、最近ウェブサービスにおいてゲーミフィケーションという言葉がバズワードっぽくなっているが、これは何もウェブに限った話ではなく、テレビのコンテンツにも応用できる。心理学者スティーブン・リースが欲求を分類した「16の欲求」の中には「交流」と「競争」という項目がある。この2つがテレビのコンテンツに合致すればより活発な視聴スタイルを生み出すことができるのではないだろうか。
テレビ内容についてTwitterでシェアするだけでなく、そこからさらにそのユーザー同士で「交流」「競争」できる仕組みをシカケていくのだ。それらの「交流」「競争」をソーシャルメディア内で完結させず、テレビに反映させる。つまり投稿の内容がテレビ番組の構成を作っていく。この方法はテレビCMにも応用できそうだ。「つづきはWebで」が決まり文句となっているが、そこにソーシャルメディア的要素を組み込んでみるのも面白いかもしれない(適当)。
まずTwitterであればハッシュタグを用意することは必須だろう。いくつかパッと思いつくものを。例えば、つぶやきの量によってアトラクションの動きが変わるエンターテイメント、つぶやきをヒントに出演者がクイズに答えていく、Twitterを利用してリアルタイムアンケートをとる、Twitterの投稿でナニコレ珍百景、信頼出来るTwitterユーザーのスポーツ実況ツイートを表示、お題をテーマにTwitterユーザーに考えてもらう。などなど。あ、結構イケそうじゃないこれ?ダメ?
そういえばバスキュールが手がけたソニーとTBSの「MAKE TV」は非常に面白い企画だった。
僕がテレビを見る時ってきっかけがTwitterのことが多い。普段は全然見ないのにTwitterで話題になっていると見てしまう。上記のようなデータもあるし、テレビを集中して見てもらうスタイルよりも”ながら視聴”でより楽しく、よりラフに見てもらうスタイルは現代に合っているのではないだろうか。どんだけTwitterやってんだよ。
以下参考リンク
『wiz tv』今盛り上がってるテレビ番組がわかるiPhoneアプリ! 番組に対するツイートも閲覧できるぞ!
テレビを見ながらSNS!テレビ×ソーシャルメディアで生まれる新しい可能性
ロンドンオリンピックで盛り上がる「ソーシャルテレビ」が生み出している新たな変化とは?
ソーシャルとテレビの融合~日本テレビの事例~
なぜ、バスキュールがつくるコンテンツは人々を夢中にさせるのか。
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