USのオンライン音楽メディアPitchforkが昨年リリースしたiOS向けアプリ「Pitchfork Weekly」をダウンロードしてみました。
ミニマルな設計で、カバーアートやアーティスト写真などのビジュアル重視した美しいアプリです。今回はiPhone版をダウンロード。Androidは今年リリース予定。
左からローンチスクリーン、記事一覧(ホーム)、メニューです。
ローンチスクリーンでは下部に「PRESENTED BY LEXUS」と記載されており、LEXUSにスポンサードされていることが分かります。左上のロゴマークがホームボタン兼メニューボタンになっています。ホームでロゴマークをタップするとメニューが表示されます。それ以外の画面でロゴマークをタップするとホームが表示されます。初見だと分かりづらいかもしれません。
1枚目のスクリーンショットのホーム画面ではカバーアートだけでテキストが表示されていませんが、画面に指を置くと画像が暗くなり、テキストが表示されます。上からカテゴリ・タイトル・ライターです。カバーアートやアーティスト写真だけでもユーザーに情報を与えることができるので、これでもそんなに問題ありませんね。あるいは、Pitchforkの読者は記事の対象を気にせず読むのかもしれません。ええことやな。知らんけど。
画面を引き下げるとコンテンツを更新できますが、その際にLEXUSの広告が表示されます。
記事一覧で記事をタップすると個別記事が表示されます。この時ホームにブラーがかかり、背景になります。前面に浮き出てくるイメージですね。要素の重なりが分かりやすく表現されています。頑張ってんなこれ。
スワイプで前の記事/次の記事を読むこともできます。スワイプについて、視覚的な手がかりや説明は特にありません。まぁしてもしなくても良いですし、USのYahoo!も取り入れている動きなのでメジャーなのかもしれません。
スワイプしていくと3〜4枚に一度、LEXUSのコンテンツ広告が入ります。現在表示されているものはウェブビューでYouTubeがでてきます。あくまでもコンテンツの1つとして表示されているような感覚で特に広告として意識することはありません。
気になるのは下部バーのプレイヤー部分。これはそれぞれの記事で言及されている音楽を聴けるというものではなく、AUDIOカテゴリの記事の音源がセットされています。左の矢印をタップするとプレイリストの一覧が出てきます。今のところ「WEEKLY AUDIO」という記事くらいしかないです。その週に取り上げた楽曲のハイライトといった感じですね。
Pitchfork Weeklyはその名の通り、ウェブ版のハイライトです。このアプリの見ておけばひと通り今週の話題はチェックできるよ、というもの。なぜ全ての記事を読めるのではなく、ハイライトに絞ったのか、という部分にモバイル領域に置けるメディアの未来があるようなないような。検索機能がないっていうのも象徴的だとと思ったり。まぁどちらかと言うとタブレット向きな気がするよね。個人的には、主体的に触れる音楽メディアって週刊くらいでちょうど良いかな〜なんて思いました。
ちなみに制作したのはStinkdigitalという激クールなクリエイティブエージェンシー。最近ではGoogleやCHANELと仕事してる。
Pitchforkの記事に賛否はあるかもしれないけど、LUXUSやStinkdigitalと組んで機能を絞ったモバイルアプリを出してくるあたり彼らのセンスというか、鋭いビジネス感覚を感じますね。適当なコメントだけど。
一方でモバイル最適化さえしていない国内の一部メディアを見ていると悲しくなります。the sign magazineとか中身良いのにすごくもったいないことしてると思うよ。
Download Our New ‘Pitchfork Weekly’ App for iPad, iPhone, and iPod Touch | Pitchfork
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