TechCrunchに以下のような記事が掲載されていました。
音楽の祭典MIDEMに登場した音楽系スタートアップを厳選して紹介 | TechCrunch
良いですね。行きたいですね、MIDIEM。最後のまとめが良かったので引用させてもらいます。
1)音楽サービスベンチャーと、レーベルの歩み寄りが進み、ユーザー志向のウェブサービスが躍進を遂げていく。
アメリカでは昨年デジタル音楽の売り上げがCDの売り上げを超え、デジタル化の波は抑えるのではなく如何にユーザーの支持を得ながら合法なデジタルサービスを伸ばすべきかを考える時になっていると言えます。そういった中、レーベルなど既存の音楽業界のプレイヤーが、ネットベンチャーの付加価値を前向きに受け止め、違法でない形で音楽の消費を促すサービスに対して非常に積極的な姿勢を見せ始めている様子がうかがえました。
素晴らしいですね。いかにデジタルを有効活用するかという話になるのは当然の流れでしょう。レーベルにとって、熱量をもち、行動している音楽サービスベンチャーは良きパートナーになるはずです。一方で日本ではフィジカルの市場はまだまだ大きく、デジタルに振りきれない部分もあります。
2)音楽ビジネスでの新たな収入源・ビジネスモデルとして、ブランドの貢献が非常に期待されている。
コカコーラなどのブランドが、ユーザーとのコミュニケーションやブランディングの新しい形として音楽に注目をし、新しい投資をすることで新しい音楽の制作やアーティストの活躍の場がうまれています。特にコカコーラは、昨夏Music Dealersというブランドとアーティストのマーケットプレイスの企業に投資をしており、今後さらなるスタートアップへ投資を含め、積極的に音楽コンテンツに投資をすると発表がありました。今年だけでも2億ドルを音楽関連に投資するのだそうです。ロンドンオリンピックに向けて同社のテーマソングの制作を始め、コカコーラが積極的に音楽の制作・流通プロセスにも関与していることがわかります。
これまた素晴らしいことですね。アーティストがブランドとパートナーシップを結びことで、より多くの人に音楽を届けることができるでしょう。
3)時代が転換点に到達していることで、新しいチャンスも生まれている。
アーティスト側の収入モデルも多様化しており、インディペンデントアーティストが、自らマーケティング活動に取り組む事で、作品がより広く広まるという成功事例が生まれています。またDtoF(Direct to Fan)マーケティングに関する教育に力を注ぐ音楽学校も増えアーティストのビジネススキルアップに貢献しています。
これはソーシャルメディアによるところが大きいでしょう。楽曲をオンラインにアップロードすることは簡単ですし、Tunecoreのようなサービスを使うことでiTunesにも発信できます。またTwitterやFacebookなどでファンとコミュニケーションを取ることで、認知の拡大やライトファンをコアファンに育てることも可能です。アーティストが自らマーケティングを行うことが簡単になりました。
一方で、そこにはセンスやビジネススキルが問われるようにもなっています。これは音楽に限らず、モノ作り全般に言えるでしょう。誰も発信できる時代だからこそ、効率よく発信できる力、効果のある発信の仕方が必要です。例えば、不況になるとよく「日本にはすばらしい技術がある」とか言いますけど、それを発信できていない=認知されていないというのは存在ていないようなものです。
知ってもらう、聴いてもらうことまでがアートだと思います。自らマーケティング活動に取り組むことは大きな力になると思います。
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