Songkick、Bandsintown、LiveNation、Loudie、Concerts!、Gigkick、SuperGlued…周辺のライブの情報を知ることができるアプリはいくつかあるが、ライブ映像が見れるという点でMusic Punkはそれらと一味違うようだ。

Music Punkは今年SXSWに出展しているアプリで、そのサービスはUSでUKで利用できる。iOSとAndroidに対応。

Music-Punk-ScrrenShot

なかなかのダサさである。Music Punkはまずアーティストからライブの情報を集め、サイトとアプリに掲載する。Music Punkによっていくつかの情報が追加され、ユーザーはGPSを用いて近くで行われるライブの情報を知ることができる。

大きな特徴の1つはアーティストがライブ映像をアップロードできる点だ。20秒から30秒ほどでアップロードできる。生中継ではないものの、行きたくても行けないユーザーにとっても嬉しい。もしそのアーティストを知らなくても興味をもつキッカケになる。

とはいえ、正直、知らないアーティストのライブ映像をじっくり観たり聴いたりする人はそういない。それが成立しているなら最高だが。例えば、今後3日以内にあなたの周辺でライブを行うアーティストのラジオプレイのほうがまだ興味をもちそうだ。ライブ映像でも、生中継してくれるなら嬉しい。

しかしまぁ、そもそも自分の周辺で行われているライブが知りたいという需要があるのは大変素晴らしいことだと思う。これだけ類似サービスがあるのだから需要はあるのだろう。

JUKELY

JUKELYというものもある。こちらは今風のデザインだ。どちらかというとコンサート情報+ミュージックプレイヤーという音楽サービス。SpotifyやRdio等のストリーミングサービスと連携できる。ライブ情報がフィードに流れてきて、そのアーティストの楽曲を再生したり、誰がそのライブに参加表明をしているのか分かる。ユーザー間でチャットも可能だ。中身はカッコイイ出会い系みたいなもん。

国内でもgigleやGO DOといった類似のサービスはある。しかし正直なところユーザーを見たことがない。それらのサービスを利用したいと思うほど音楽体験にモチベーションのあるユーザー層は既に他の場所でライブ情報を得ているのではないだろうか。Twitterでインタレストグラフが形成されているなら、それで不自由ない。そもそもライブの情報を得たいという人は、残念なことに、とてもとても少ない。スケーラビリティは現状殆どない。ライブに限った話ではなく、これがイベント全般になっても同じ結果になるだろうし、GunosyがSmartNews化したのも似たような理由だと思っている。

ライブ情報に限った話ではないが、音楽サービスは音楽そのものよりもコミュニケーションを重視した方が良いと思っている。そして、そのコミュニケーションの中で既存音楽ファンの熱量を、そんなに興味のない人でも触れられるレベルにデザインするか、ということではないだろうか。

via SXSW: Music Punk Lets You See Who’s Playing Nearby, Literally | evolver.fm

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