
新しい音楽メディア(Speakers Mag。サイドバーにあるやつ。今は転がしてない)を立ち上げようとしていまして、いろいろサービス研究をしています。前回はSmartNewsでしたけども、今回はLINE NEWを取り上げたいと思います。
BGMはこちらで。
Gunosy良い感じだな〜SmartNewsは勢いあるな〜とか思ってたらLINEとGREEがニュースサービスをリリースということで、レッドオーシャンなのかブルーオーシャンなのかよう分からん状態でございます。
≫LINEがニュースアプリ公開、ざっくり言うと/まとめ機能でヤフトピ超え狙う | INTERNET Watch
≫LINEがニュースをまとめてざっくり読めるメディアサービス「LINE NEWS」を提供開始。便利そうですが気になる点も | AndroidニュースやアプリのAppLab
≫「LINE NEWS」スマホ時代の王道を目指すiPhoneニュースアプリ | ネタフル
≫NAVERまとめ立ち上げリーダーが生んだ「LINE NEWS」は Yahoo!ニュースを倒せるか? 【@maskin】| TechWave
LINE NEWS
LINE株式会社がLINE NEWSなるものを7月18日にリリースしました。総合・エンタメ・トレンド・スポーツ・時事といったジャンルの話題を、要点を押さえたタイトルと要約でざっくりと把握できるサービスですINTERNET Watchで執行役員の島村武志氏は「奇をてらわずに普通の人が普通に使えるニュースアプリを目指した」と語っています。「普通」が一体何なのかは置いておいて、「です・ます」などの口語体を用いて、ニュースの堅苦しいイメージを払拭している様子を見ると普段はあんまりニュースを見ない、エンタメニュースくらいは見る層をターゲットにしているのでしょう。まぁとにかくLINEという巨大なプラットフォームとlivedoorニュースやNAVERまとめで養ったノウハウを活かしてYahoo!を殺害しにいくようです。
島村氏がLINE NEWSで狙うのは、スマートフォン領域におけるナンバーワンニュースサービスの地位だ。「やはりヤフーを超えたい。PC領域ではヤフーが絶対的な王者だったが、スマートフォン領域ではまだトップはいない。スマートフォンで最も使われているアプリであるLINEだからこそできると思うし、そのために準備してきた。ぜひチャレンジしたい」(島村氏)
出展:CNET
「LINE NEWS」のリーダーを務める LINE 執行役員 島村武志 氏は「Naverまとめ」を立ち上げた人物で、このサービスを通じて「ニュースの受け取り方を変える」と話す。
島村氏は、Naverまとめ開発当時から「ニュース感度高い人が情報を持ちよることで、キーワード検索では探し切れない情報へもリーチできるようになる」とユーザーの立場で情報をどう扱うかを追求していた。
「まとめで得られたノウハウや知見を活かしているのはまちがいありません。
しかし、初めからそれを活かそうとしたよりは、ニュースでもなんでも、突き詰めて有るべき姿を追求して行くと自然とそこに行き着く、みたいなところがありました。結果として、共通性があるようになったと思っています」(LINE 執行役員 島村武志 氏)出典:TECHWAVE
関係ないけどTECHWAVEの圧倒的読みにくさ。
Twitterでの反応を見てみました。
LINEニュースの「続報中」機能がすごいいい。 個人的にLINEのコンテンツは、ストーリーを大事にしているような気がして非常に好感を覚える。 各社ニュース提供の再発明をしていていて、今年はニュースアプリが熱いなぁ。
— あのすぐさんです、。 (@sugyusannnnn) July 18, 2013
この機能は面白い。 →【LINEがニュースアプリ公開】ニュースを時系列に理解できるよう、第一報から現在までの流れをまとめてトピック表示する。ユーザーが閲覧したトピックを認識し、その後に届く関連記事は「続報」としてプッシュ通知する機能も。http://t.co/5c2JBxHNlh
— 雅版 (@gaban_a_bag) July 18, 2013
LINEがニュースアプリ公開、ざっくり言うと/まとめ機能でヤフトピ超え狙う – http://t.co/YiSpkmqjm8 …これ、いろいろすごくないか?この斬新なまとめ方!新しいタイプの"新聞"だな。しかも読解力を必要としないから読んでて疲れない。
— 専業主夫ムーチョ (@mucho) July 18, 2013
RSSリーダーなんぞLINEを使うであろうユーザーの大半は使わないしブルーオーシャンな感じする / “LINEがニュースアプリ公開、ざっくり言うと/まとめ機能でヤフトピ超え狙う -INTERNET Watch” http://t.co/Z8qjLywY1d
— いとお (@i315) July 18, 2013
つくづくトップ不在発見+ニーズの掘り下げが上手いな。"「小学5年生でも理解できる」をコンセプトに掲げ「ざっくり言うと」「まとめ」「続報」の要素を盛り込んだ"→LINEがニュースアプリ公開、ざっくり言うと/まとめ機能でヤフトピ超え狙う http://t.co/rYetzddvhf
— Yasuaki Madarame (@madarame) July 18, 2013
皆様が触れていらっしゃるように「ユーザーが閲覧したトピックを認識し、その後に届く関連記事を続報としてお知らせする。」というのがウリの一つ。これは中々便利そうです。一方でSmartNewsのような厳しい指摘もあります。
≫ニュースに別の見出しを付けて要約された「LINE NEWS」はニュースといえるのか?と疑問の声 | 市況かぶ全力2階建
≫LINE NEWSが始まったみたいだけど、あれは正直どうなのよ?
LINE NEWSのもうひとつの特徴は非常にわかりやすいタイトルと記事の要約です。基本的にはアグリゲーションサービスなのですが、編集部スタッフが元記事のタイトルをスマートフォンでもひと目でわかる短いものにし、記事本文を90字くらい(正確には知らん)に要約して表示します。また、記事のイメージ画像をgettyimagesから拾ってきています。記事を書いているジャーナリストやメディア媒体としては嬉しいような嬉しくないような。
まとめると、疑問は大きく2つに分けられる。1つ目は「権利」の問題。元のニュース記事は各社が労力をかけて作成したものだ。それを引用・要約(改変)し、元記事にはないイメージ写真をつけるのは、著作権的に問題ないのだろうか。
2つ目は「責任」の問題だ。LINEニュースでは編集部スタッフが記事の要約に当たっているが、人の手が加わる以上、ミスが起こり得る。その要約に誤りがあった場合、誰が責任を取るのだろうか。また、編集ミスにより、引用元であるマスコミのイメージが損なわれた場合、マスコミ側がLINEに損害賠償を求めることはできるのだろうか。
出展:ハフィントン・ポスト
ぶっちゃけ時事ネタはタイトルだけで良くね、という指摘もありますね。そうですね。
確かにニュースって見出し+数行で十分だったりする(^_^;) / LINEがニュース事業に参入–スマホ領域で“ヤフー超え”狙う – CNET Japan http://t.co/z0VCMou5Rk
— 境 治 (@sakaiosamu) July 18, 2013
報道の根幹をなす部分が全く抜け落ちている。勝手な文章の「でっち上げ」と取られても仕方がない。編集責任という考えがないし、極めて曖昧だ。
— 閑居 (@doatease2313) July 18, 2013
ハフィントン・ポストによれば元記事を作成した各社に記事の著作権があり、改変や要約は許諾をとればOKだとか。もちろんLINEは許諾をとっているようです。一方で要約に関しては許諾をとらなくても「事実だけ」を抜き出すぶんには問題ないと。もちろん要約の責任はLINEにあります。
LINE NEWSは、要約の文責がLINEにあることと、閲覧履歴を取得する(主に、改善・続報配信・コンテンツ提供・広告配信目的)件は、アプリ初回起動時と利用規約以外の説明ページで、明記した方がいいんじゃないかな。特に、要約の文責が元記事に見えるのはよくないと思うけど。
— Yasuaki Madarame (@madarame) July 18, 2013
完全に個人的な感想
・ライト層には受けそう
・要約読んだら元記事は見ない。
・LINE NEWSよりはSmartNewsのほうが使う。
・LINE MUSICとか出たらどうなるんだろ。
・ジャーナリストや編集者もスマートフォンでの体験を考えないといけない
・スマホでブログ記事やニュース記事に埋め込まれている音源って聴くかな。自分は聴かないから音楽メディアは当面ウェブベースで良いかな。
・音楽ニュースって極論、タイトルとYouTubeだけでいいよね。
そもそもジャーナリズムってなんだっけ?という疑問が…。
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