11月9日(金) ~ 11月11日(日)に開催される香港の都市型フェスClockenflap(クロッケンフラップ)。第一弾発表からかなりの時間をあけ、やっと最終ラインナップが決定した。フルラインナップと言っておきながら、後日さらに追加としてネオソウルのクイーンErykah Baduも発表されるというサプライズもあった。
第一弾発表の時点では、ここ数年ではインパクトにかける印象があったし、年々遅くなるラインナップの発表も不安要素だった。だが出揃った全90組を見てみると間違いなく楽しめそうだ。本記事では気軽な海外フェスClockenflapを簡単に紹介したい。
Erykah Baduのほか、ヘッドライナーとして今年新作MarauderをリリースしたInterpol、14年ぶりのソロ新作American UtopiaをリリースしたDavid Byrne、さらにデビューアルバムAmerica TeenとEP SuncityをリリースしたKhalid、PulpのフロントマンJarvis Cocker、Caribou、Wolf Alice、台湾のロックバンドSodagreenのフロントマン吳青峰、地元香港のメタルロックバンドInstinct of Sight、マンチェスターの多才なプロデューサーYoungr、 “Man’s Not Hot” のバズでお馴染みロンドンのBig Shaqなどが出演する。
前後で日本に立ち寄るミュージシャンも多く、すでにKhalidは初来日公演を新木場STUDIO COASTで済ませている。この後Interpol、The Vaccines、Cigarettes After Sex、Alvvays、Sunflower Bean、Shameの公演も控えている。日本で見られるじゃんと言われればそうなのだが、粒揃いのラインナップを一度にチェックできるのはありがたい。
日本を中心に活動しているミュージシャンが出演するのもClockenflapの注目ポイントにあげられる。2015年はLove Psychedelico、トクマルシューゴ、2016年はSEKAI NO OWARI、2017年は水曜日のカンパネラときて、今年はSuchmos、Cornelius、D.A.N.が出演する。彼らのパフォーマンスに対する現地の反応は楽しみの一つだ。
記事執筆時点ではタイムテーブルが発表されていないが、昨年と同様ならば金曜は17:00開場。土日は12:00開場で全てのアクトが終わるのは23:00あたり。ライブ/DJのステージはサイレントディスコを含め5つあるが、会場はコンパクトなので移動は苦にならない。子供と遊べるスペースや地元のアーティストによるパフォーマンスも楽しめて、ゆったりとした雰囲気が感じられる。
飲食は日本のフェスと比べると高く、日本円だと1000円前後。グッズ販売は一箇所のみ。会場内の支払いは全てリストバンドで行う。Suicaのようなもので、会場内でリストバンドにチャージすることで支払いが可能になる。チャージはクレジットカードと現金でできるが、あまりチャージしすぎると開催終了後の払い戻しが難しくなる。2017年はHSBC香港のアプリPayMeを介して実施されたが、日本からでは非常に手間がかかる。
iOS、Android向けのアプリがリリースされているが、記事執筆時点では昨年の情報のまま更新されていない。一応インストールしておこう。
アクセスも非常に楽で、会場となっているのは中環(セントラル)駅、香港駅から歩いて10分ほどのCentral Harbourfront Event Space。ビル群に囲まれており、夜になると香港らしい夜景が楽しめる。雨が降るとサイバーパンクな雰囲気になるのも良い。
すぐ近くにある巨大なショッピングモールifc mallにはミシュラン一つ星の点心専門店添好運(ティム・ホー・ワン)がある。点心はもちろん、チャーシューメロンパン(ベイクド チャーシューパオ)は食べておきたい。その名のとおり、メロンパンの中にチャーシューが入っているのだが、甘さと塩気が絶妙なバランスでとても美味しい。日比谷にもあるのだが、香港ではさほど並ばずにありつける。
宿泊はセントラルの周辺、または数駅以内がオススメ。終演後に香港のクラブが密集する欄桂坊(ランカイフォン)に繰り出すのも良い。Clockenflapのアフターパーティもこのエリアで行われる。2017年はCÉ LA VI Hong Kongで開催され、Derrick MayやBlossomsがDJセットで出演していた。Facebook、Twitterでアナウンスされるので事前フォローしておきたい。
またランカイフォン周辺のソーホーは10 Chancery Lane Gallery、Connoisseur Art Gallery、Art Supermarket、Sundaram Tagore Gallery、Culture Club Gallery、大館といったアートスペースが点在している。近年盛り上がりを見せる香港のアートシーンをチェックするにはぴったりのエリアだ。
最後になってしまったが、フェスのチケットは現時点(フェーズ2)のGeneral Admissionで3日間1,720香港ドル。日本円で約25,000円程度。公式サイトからクレジットカードで購入できる。購入の際は事前に住所を英語でメモしておくとスムーズに進む。リストバンドは会場でバーコードを見せて引き換えるので、スマートフォンとパスポートは忘れずに。ゲートでは荷物チェックがあるので、事前に公式サイトのインフォメーションを確認しておこう。
香港はLCCが利用でき、タイミングによっては1万円代で行くことができる。チケット、宿を入れて15万もあれば十分だ。もう来週にせまっているが、勢いでフライトをおさえ、点心を食べて、音楽に浸り、お茶を買って帰る、ノリでさくっとフェスツアーをしてみてはどうだろう。人生に“決めて”なんていらないのだから。
会場写真など、より詳しい情報はFestival Lifeの記事をご覧ください。
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Clockenflap
場所 : 香港 Central Harbourfront Event Space
期間 : 2018年11月9日(金) ~ 11月11日(日)
ウェブサイト : clockenflap.com
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