奥行きのある80s風のファンク/ディスコサウンドとソフトでリズミカルなボーカルが癖になる…。

昨年10月、新曲「Over Your Shouder」と共にカムバックした、カナダ・モントリオール出身のエレクトロ・ファンク・ユニット、Chromeo(クローメオ)。4年ぶり4作目となるニューアルバム『White Women』をリリース。オープニングトラックの「Jealous (I Ain’t With It) 」から、ジェラシーなんか吹っ切れたようなにぶち上がります。

今作の参加アーティストはかなり豪華。#2「Come Alive」に参加しているToro y Moiはあまりにも馴染んでいる。ミュージックビデオ、なんかウケる。かわいい。#4「Sexy Socialite」ではLCD Soundsystemのドラマー、Pat Mahoney、#5「Lost On The Way Home」ではBeyonceの妹で、最近良くも悪くも話題になっている、Solangeが参加。しっとりと歌い上げている。#8「Ezra’s Interlude (feat. Ezra Koenig) 」ではその名の通り、Vampire WeekendのEzraが参加。これがまた違和感なく、しれっと登場。

昨年、最も早く公開された#3「Over Your Shouder」も最高。

White Women』というアルバムタイトルはドイツの写真家Helmut Newtonの作品からとったもの。David Macklovitchは2011年に彼の作品に出会う。ただその写真がクールなだけだったのではなく、そのキャリアから影響を受けたという。Helmut Newtonは死後に評価を得た、ゴッホのような写真家。Chromeoは既に大きな人気のあるアーティストだが、決して、そのダンサブルでキャッチーなサウンドという表面的な部分だけで評価されるべきではないと考えたのだろう。事実、今作は巧みに熟成されているし、60ページもあるSURFACE TO AIRとのコラボで作られたブックレットからもその力の入りようを感じ取ることができる。

最後に07年リリースの2ndアルバム『Fancy Footwork』と10年リリースの『Business Casual』の楽曲もご紹介。『Business Casual』リリース時のインタビューがiLoudに掲載されているので是非。


Chromeo
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ブラック・ミュージック・バンド、Bran Van 3000のメンバーとして活動していた経歴を持ち、A-Trakの兄としても知られるデイヴ・ワン [Dave 1](ギター&ボーカル)と、アラブ人の血を引くピー・サグ [P-Thugg](トークボックス)からなる、モントリオール出身のエレクトロ・ファンク・ユニット、Chromeo。’04年に、Tiga率いるTurbo Recordingsから、ファースト・アルバム『She’s In Control』を発表し、’80sファンク / ディスコ・ミュージックさながらのグルーヴで注目を集めた実力派だ。’07年には、「Fancy Footwork」をフロア・ヒットさせ、ニュー・エレクトロ界隈で大きな話題となったほか、Vampire WeekendやFeistの楽曲リミキサーをつとめるなど、多方面から支持を獲得している。

出典:iLOUD

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