音楽関連の記事10本、改め、音楽関連の10トピックをご紹介。KKBOXのCEOが語る日本の音楽業界、土屋泰洋×tomadのインターネットっぽさ、ジャズ喫茶、大阪NOONの風営法裁判…などなど。
KKBOX創業者が語る日本の音楽業界
音楽はゲームで奪われた時間を取り戻せるか KKBOXのクリス・リンCEOに聞く | 日経ビジネス
「日本の音楽業界は遅れている」――定額制サービス普及を阻む“日本的な事情”、KKBOX創業者に聞く | ITmediaニュース
台湾発の音楽ストリーミングサービス、KKBOX。2010年12月24日より日本のKDDI社の連結子会社になっている。月額980円で聴き放題。昨年6月から日本でもサービスをスタートさせたが、会員数に伸び悩んでいる。同じくKDDIのうたパスが100万人の会員を有するのに対し、あくまで感覚値だが、KKBOXは2〜3万人ほどだろう。
記事の中でリス・リン共同創業者兼CEOは「日本の音楽業界の動きは遅れている。もっとスピードアップしてほしい」と語っている。以下の部分はかなり印象的だ。
リンCEO そもそも、音楽とは本当に所有することができるのでしょうか? CDを持っていれば「所有している」気がするかもしれませんが、それは単にプラスチックを所有しているだけではないでしょうか。そもそも、今の若い人たちはCDを持ってすらいないので、音楽を所有するという考え方自体に慣れていません。
1つ例を挙げましょう。フィットネスクラブの有料メンバーになれば、トレッドミルなどの機械を自由に使ったり、シャワールームを使ったり、専門トレーナーをつけたりといろいろなことができますよね。しかし、トレッドミルなどの機械を自分で購入して自宅に置いておく人がどれだけいるでしょうか?
これと同じことが、定額制/ストリーミングサービスにも当てはまると思います。デジタル楽曲も数が増えれば管理するのが大変になりますよね。そこで私たちが売っているのは所有権ではなくアクセス権なのです。膨大なライブラリがあり、そこにお手頃な価格で自由にいつでもアクセスできる権利を売っているわけです。
しかし一方で、例えば「ものすごくこの曲が大好き」「このアーティストが大好き」「このアーティストのライブチケットを入手するにはCDを買わなくてはいけない」という人もいるので、CDが全く無意味になることはないでしょう。ただ、CDはますます“コレクション”としてみなされるようになっていくと思います。
出展:ITmediaニュース
Maltine Records、tomadが語るインターネットっぽさ
土屋泰洋×tomad「インターネットの空気感をどう捕まえるか」 | 電通報
tomad:マルチネではTシャツとかもつくっているんですけど、Tシャツのデザインの中にQRコードが付いていたりするんです。このQRをスキャンすると、リリースされてない曲がダウンロードできたりするんですよ。例えばこんな風にインターネットの空気感をフィジカルに落とし込むことで、現実空間にインターネットの空気感を広げるようなことを考えています。
電通、土屋泰洋とMaltine RecoardsのTomadの対談記事。すごく共感するし、自分もそういったアプローチをしていきたい。
記事の中で触れているが、Instagram、Tumblr、Snapchat、Vineに代表されるサービスのようにインターネットコミュニケーションはどんどん非言語化していっている。Twitterのデザインリニューアルもそれが1つの理由になっているだろう。非言語化することで、インターネットはより世界とつながりやすくなっている。
音楽に合わせて踊る炎
音楽に合わせて鉄板の上の炎が激しく踊る!音響波パイロボード「ルーベンズ・チューブ」| カラパイア
これはナイスだ!
日本にしかないジャズ喫茶
「ジャズ喫茶」という日本にしかない文化に今、新しい流れが | ハフィントンポスト
そして、これが一番強調したいところなのですが、二店ともご夫婦で経営されていて、もちろん奥様もすごくジャズに詳しくて、そして実はお店の一番大切な「雰囲気」をキープする鍵は「奥様」が握っていることです。
飲食店ってよく言われることですが、「女性のお客様がたくさん入っていて賑わっていると、そこは流行る」という法則があります。
女性のお客様って「あそこは50年前の真空管のアンプを使っているから」とか「あの店はミルクの温め方がイタリア式だから」とかそんな蘊蓄の理由ではなく、「なんだかすごく居心地が良くて、飲み物や食べ物が美味しいから」という総合的な理屈抜きの直感で判断するんですよね。
そして、そんな女性のお客様の「総合的な理屈抜きの直感の判断」が一番正しいしお店側としては怖いんです。
ウォークマンに始めた触れた子供の印象
現代キッズにカセットウォークマンをわたしてみたら | Gizmodo
「音楽聞きたいだけなのに、ものすごく複雑で、ヘッドフォンがないと聞けないなんておかしい。」
「昔はこれを使っていたなんて理解できない。」
「今の生活がものすごく怠け者に思える。音楽聞くために、何か実際に動かないといけなかったなんて…。」
「難しすぎる。」
「これ持ち歩いたら、すぐ疲れちゃう。」
どうでもいいですけど、僕は幼い頃、カセットで喜多郎のシルクロードをひたすら聴いていましたね。
無料で音楽を聴けないといじめられる?
「ぼく、タダで音楽聞けないと学校でいじめられるんだよ!」と叫んだ小学生の話 | キャリコネ
今は小学生でもスマートフォンをもっていますから、いじめられることもないと思いますが、PCサポーターをされている方の数年前の体験談。本当の話なんでしょうか。英才教育や!…というポジティブな冗談は置いておいて、彼らが20代30代になり、お金をもったとき、どうなるんでしょうか。
NOON風営法裁判、金光正年被告に無罪判決
風営法問題に光明──クラブ「NOON」元経営者無罪 | KAI-YOU
【速報】クラブNOON 風営法違反訴訟 判決 @大阪地裁 まとめ【無罪】 | togetter
2012年、大阪のクラブNOONが客を店内で無許可で踊らせたとして摘発された事件について、4月25日、大阪地方裁判所はNOONの元経営者、金光正年氏に無罪判決を言い渡しました。
「NOON」は2012年4月4日21時43分、これまで取り締まられていた深夜帯でないにも関わらず、風営法の規制強化により“無許可で店内にダンススペースを設け、客にダンスをさせていた”という理由で摘発。
それにより元経営者の金光正年さんが求刑懲役6ヶ月、罰金100万円の刑に問われていた。それに対し弁護側は、「風営法の規定は表現の自由等を侵害し、違憲である」として、無罪を主張。
そしてきたる4月25日(金)。金光正年さんの判決公判が大阪地裁で開かれ、斎藤正人裁判長により無罪が言い渡されることとなった。ただし、弁護側の「風営法の規定は違憲」という主張は認められなかったという。
出展:KAI-YOU
7000枚のCDを売った路上ライブ
【決定版】7000枚のCD販売を実現した『究極の路上ライブ』と集客方法 | マナスタ!
5人組クラブジャズバンド、JABBERLOOP。記事によれば、メジャーデビューする前の2年間、6人で一軒家を借りてストリ-トライブの売上のみで生活していたとのこと。2年間で7000枚~8000枚のCDを売りました。収入は全て手売りのCDから。単価は1500円~2000円。2年間での売上は1050万~1600万円。メンバー6人の一人あたりの月間収入はざっくりで8万5000円ほどだと言います。
記事では「路上ライブでの心構え」や「人だかりを作る方法」が書かれています。
ムーヴメントを生み出すマーケティングとは
先日発売された高野修平さんの著書『始まりを告げる《世界標準》音楽マーケティング』の紹介記事。SamsungとJay Zよるプロモーション事例を紹介しています。本書は「音楽」と名前に入っていますが、がっつりマーケティング本になっています。
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ディスクレビューについて思うこと
先日公開された音楽好きが集まり、自由に発信する音楽ブログ「音楽だいすきクラブ」の記事。あわせて以下の記事もオススメしたい。
ウェブ時代は、プロのライターよりも大好きな人が語るアツい記事のほうが面白い! | 隠居系男子
これらに対して個人的な感想を書いていたのですが、長くなってしまったので噂のnoteで書いてみました→「ネット時代のディスクレビュー」
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