冷静に考えたら10本じゃなくて10トピックだけど気にしないでください。

進化し続けるコーチェラ・フェスティバル

進化し続けるフェス。Spotifyがコーチェラ・フェスティバルの公式音楽パートナーに | All Digital Music
Twitter社、世界最大級の野外フェス「コーチェラ・フェスティバル」のリアルタイム・ツイートが激速で広がる世界地図を公開 | ALl Digital Music
Twitterで振り返るコーチェラ・フェスティバル1週目。最も話題になったのはあの女性アーティスト、Twitter社が発表 | All Digital Music

今年もT-MobileのサポートによってYouTubeで生中継が行われたコーチェラ・フェスティバル。ここ日本でもソーシャルメディア上では音楽ファンが楽しんでいる様子を見ることができました。

コーチェラ・フェスティバルと言えば、フェスそのものに加えてデジタルテクノロジーを駆使した、オンラインとオフラインをつなぐインタラクティブな仕組みで知られています。Twitter、Facebook、Instagram、Tumblr、YouTube,Instagram、Google+、Foursquareなどのソーシャルメディア上で音楽ファンの熱量を発散させることに成功していますが、今年はSpotifyともパートナーシップを結びました。出演アーティストから自由にプレイリストを作成し、オンライン上やソーシャルで共有していくことができます。そして会場ではSpotify Social Tentを設営。スマートフォンの充電機や空調機を設置して、フェス参加者がまったり休める空間となっています。そこには音楽が聴き放題のリスニングステーションも完備。Red Bullのアーティストをフィーチャーしたプレイリストなどが自由に楽しめるそうです。

Twitter社によれば、11日〜14日の間にハッシュタグ「#coachella」付きで投稿された数は、160万ツイート以上に上ったとのこと。Twitterが公開したツイートの盛り上げリを地図上に表したアニメーション・マップでは、アメリカ、イギリスはもちろん、オセアニア、東南アジアでもその盛り上げが見て取れます。

Arcade Fire出演決定でわたし歓喜。

柴那典さんの初の単著『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』

初音ミクはいかにして真の文化となったか? 柴那典+さやわかが徹底討論 | Real Sound
初音ミクを音楽の歴史に位置づける 〜 僕らはサード・サマー・オブ・ラブの時代を生きていた 〜 『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』著者 柴 那典インタビュー | Musicman-NET
視野を大きく広げてくれた本/『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』 | 風観羽

音楽ライターの柴那典さんの初の単著『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)が4月3日に発売されました。おめでとうございます!かなりヤバめなタイトルですが、どうせならキリストを超えたくらいにぶっ飛んでいただきたかったです。内容のほうは初音ミクや同人音楽などボーカロイド文化の隆盛について、音楽史的な視点から考察したものになっています。音楽メディアがあまり触れてこなかった部分ですが、音楽の視点からの総括としてはすごくよろしいかと思います。読み終わったら改めて書評なりを書こうと思います。

初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
柴那典
太田出版
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音楽でプロになる人はここが違う

音楽でプロになる人はここが違う | 大人の音楽レッスン

都内の音楽学校でアレンジとジャズ・ポピュラーピアノを教えて10年あまりになる作曲家/ミュージックセラピストの大塚彩子さんのブログ記事。「1. 既に10代の頃から、楽器やバンドなど、ある程度の音楽経験がある。」「2. 聴いてきた音楽の量が多い。」「3. 面白そうに、興味深そうに授業に参加している。欠席は極めて少ない。」「4. 自分の意見を言ったり、質問したりが積極的。」などが挙げられています。

テクノブレーガに見る音楽ビジネスの新しい形

音楽もフリーミアムに!? テクノブレーガに見る音楽ビジネスの新しい形 | NAVERまとめ

ブラジル北部のパラー州を中心に人気の伝統音楽、ブレーガ(ブレガ、Brega)。そこにテクノの要素を加えた音楽がテクノブレーガと呼ばれているようです。主に80年代ポップス音源をリミックスして作られるというその製作スタイル(ブラジル版VAPORWAVEみたいなもんなんですかね?)と、販売方法に特色が見られるとのこと。テクノブレーガは音楽のジャンルでありながら、特徴的な新しい音楽ビジネスモデルの形態をも指しているようです。

CDは店頭で販売されその売上を収益としますが、テクノブレーガの場合1枚平均1.5$という安値で路上で販売されるためCDそのものの売上は大きな収益には繋がらないようです。販売を請け負う露天商はコピーを量産し、CDを商品としてではなく12,000人から15,000人の集客があるサウンドシステムパーティーと呼ばれる大規模なレゲエイベントや大型レイブへの誘導を目的とした広告として安価で販売する事で、イベント会場での入場料や物販で収益を得るのだとか。

ヴィジュアル系論

「ヴィジュアル系」論 | Philosophy Sells…But Who’s Buying?

『スピノザの方法』(みすず書房)『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)の著者で、高崎経済大学経済学部准教授の國分功一郎さんのブログ記事。

ヴィジュアル系の面白さは、イチローのおもしろさに比しうるものである。ヴィジュアル系はゲームのルールそのものを書き換えている。海外で作られたゲームのルールの上で、海外のプライヤーと力勝負するのではなく、ゲームのルールそのものを日本的に書き換えてしまうこと。

ロックはいわゆる欧米、特にアングロサクソン圏に起源をもつ。ロックミュージックはそこで作られた強力なルールをいくつかもっている。先に言及したロックの優等生たち、硬派なロックファンはそれを大切に守り、それに基づいたロックミュージックを日本で作ろうとしてきた。それは立派なことである。

またReal SoundにKAMIJOとの対談が掲載されています。Real Soundのこういう記事は良い。
KAMIJO×國分功一郎の異色対談 ヴィジュアル系はいかにして海外で支持を広げてきたか | Real Sound
KAMIJO×國分功一郎が語るX JAPANの功績 ヴィジュアル系の「自由」と「品格」とは? | Real Sound

変化した音楽のリスニング環境

Sound’s cross wizard 音の達人インタビュー〜 吉祥寺Gok Soundスタジオ代表・エンジニア 近藤祥昭 氏 | StudioASP

StudioASPによる吉祥寺Gok Soundスタジオ代表・エンジニア 近藤祥昭さんのインタビュー。「しっかりしたものを作っても、聴く環境がインスタントなものになりすぎてしまって、リスナーの耳が育たなくなってるんですよ。」という部分はかなり印象的。そんなこと言われましても。

これはオーディオメーカーにハッキリ言いたいのですが、今の若い人たちがスピーカーで音楽聴く環境ってどういうシチュエーションが多いんだろう? と考えると、喫茶店や牛丼屋のシーリングスピーカーくらいなんですよ。あれが日本人の耳を駄目にしてると思うんです。

具体的には?

あのスピーカーで聴くと、一生懸命録ったギターの音などもガッカリするほど全く聴こえずに、ボーカルの音ばっかり大きく出てきます。しかもボーカルも日本語のレンジに合わせているから、幅の狭い音域で録られている状態で聴こえてきてしまう。だからここ数年、若いバンドの曲をミックスすると、極端にボーカルを大きくしたいって言ってくるんですよね。彼らの普段聴いている音楽がそういうバランスで録られているんです。スタジオで聴いた作品を飲食店のシーリングスピーカーで聴くと、そういったバランスになって聴こえるようになってるんです。

PCなしで音楽CDをAndroidスマートフォンに保存

パソコンなしで音楽CDをAndroidスマホに保存、異色の「CDレコ」は買いか? | 日経トレンディネット

アイ・オー・データ機器が2014年4月9日に発表したスマートフォン用の周辺機器「CDレコ CDRI-S24A」が話題を呼んでいるようです。Android OSのスマートフォンとUSBケーブルで接続することで、PCを使わずに音楽CDをスマホにリッピングできるという、これまでにないユニークなもの。ユニークなのか斜め下なのか分かりませんが。

曲はいいのに人気が出ないのはなぜ?

曲はいいのに人気が出ないのはなぜ?広告代理店のプロデューサーさんに聞いてみた(前編) | マナスタ!

アサツーディケイのプロデューサー、諫山 洋平さんに聞く、人気のでない理由。「届けるべき人に届けられていない」「届いたけどそっぽを向かれた 接触方法が悪い」が挙げられています。誰にどうやって届けるのかしっかりと考えるのがカギとのこと。

同人音楽超まとめがオープン

同人音楽超まとめ

ひとつの同人音楽イベントについて、3時間くらいで全サークルを視聴するためのサイトがオープン。管理人の@AnitaSunさんは同人音楽シーンの維持・継続の目的でこのサイトを作ったと述べています。【テスト】2013 M3 秋 の一部を見てみるとわかりますが、ラジオプレイのように出展サークルの楽曲を聴くことができます。3時間垂れ流せば全サークルが把握できる計算だとか。これはめちゃくちゃ応援していきたい!

ファンが撮ったコンサートビデオの共有や視聴ができるEvergig

ファンがコンサートで撮ったしろうとビデオに良質なサウンドをシンクするEvergig, すでに$1.35Mを調達 | TechCrunch

Evergigはパリのスタートアップ。なかなか素敵ではなかろうか。まだよく見ていないけど、どういうビジネスモデルなんだろうか。

Evergigは、今日(米国時間3/19)公開ベータでローンチしたばかりのサービスだが(誰でもサインアップできる)、ファンが撮ったコンサートビデオの共有や視聴ができるサイトだ。ファンが行きたいコンサートを指定すると、バンドがファンたちに、このアプリを利用してビデオを撮るようすすめる。

そうするとEvergigは、クラウドソースなコンサートビデオにHDのオーディオをシンクする(レーベルとの契約がある場合)。あるいは、ビデオの音声に手を入れて音質を改良する。多数のファンが撮ったビデオを、アルゴリズムを使ってランクづけし、上位のものを編集してプロフェッショナルなサウンドをつける。その結果をevergig.comで視たり、オンラインで共有したりする。これらすべてに関し、同社はパテントを取っている。

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