Social Board

 

オーディオテクニカがサマーソニックの感動をTwitterやFacebookのアカウントから投稿して共有できるスペシャルサイトaudio-technica presents SUMMER SONIC 2012 Social Boardをオープンしています。なぜオーディオテクニカかというとサマソニをずっと一緒にやってきたからですよね。行ったことある方なら分かると思います。

 

このサイトにサマソニへの思いを投稿すると、投稿者の中から抽選で100名にイヤホン(ATH-CKL202)がプレゼントされます。

サイトは10月1日までらしいです。詳しい機能は実際に使ってみて下さい。

jay kogamiさんのブログにもエントリがありますので参考に↓
夏フェス好き音楽ファンの熱い思いをソーシャルでつなぐ、オーディオテクニカの特設サイト「Summer Sonic 2012 Social Board」
ユーザーからの投稿の他にもオーディオテクニカのブースや参加者の様子などもリアルタイムで随時掲載されていました。アンケートもやってますが、回答数少ないですね。一番多く回答者を獲得したアンケートは「1日目と2日目どっちに参加?」というもので、回答者は21名(8月22日時点)。

 

Social Board

 

「サマソニの熱い思いをシェアしよう、気持ちを可視化しよう」というのがSocial Boardの趣旨ですが、オーディオテクニカのブランド価値を高める戦略ですよね。

 

僕は正直全然魅力感じなくて、無理して書こうとしてる自分に気がついて止めました。僕がこのサイトがイマイチだと感じた部分は、今僕が進めていることに直結するので自問自答みたいなものです。そのへん素直に書いてみようと思います。

 

●その1 リアルタイムが不十分

スマートフォン対応が不十分だったのが残念でならない。モバイルブラウザから見難いPC版でいちいち投稿する気にならない。Summer Sonicというは短期のイベントであり、その期間にたくさんのアーティストが出演する。熱い思いを集めたいのなら、熱いうちに投稿してもらいたいよね。リアルタイムで書きやすくして行けなかった方もリアルタイムで追体験できるようにしたい。

 

●その2 プレゼント応募で完結

プレゼントの応募は当然一度限り。それは問題ありません。なので僕は一度投稿して満足しました。オーディオテクニカのブランド価値を高める方法は他にもあったと思います。ソーシャルを謳っているなら、ついでにゲーミフィケーションの要素を取り入れたら良かったのではないでしょうか。

 

●その3 どこまでソーシャルなのか

TwitterでFacebookログインして…って僕の場合Twitterがほとんどインタレストグラフになっているのでわざわざこのサイトに書き込む必要がないです。Social Board上でコミュニケーションが発生するなら良いんです。でもコミュニケーション手段は「アツいね!」しかない。しかも、それを誰が押したかわからない。

 

実際に趣味があるユーザーを見つけても繋がる場はTwitter・Facebookになる。Facebookで、趣味が合うからといって見ず知らずの人間と友達になるとは考えにくいので、繋がるとすればTwitterですよね。Twitter・Facebookをリアルグラフやビジネスなんかで使っていて趣味の話ができないって人にはSocial Boardは出会いの場になるのかしれません。

人を発見する場として機能しているのと思うのだけれど、Social Boardの外にユーザーを逃がしてしまうのは勿体ないですよね。Social Boardで出会ってTwitterで繋がったらもうSocial Boardに戻ってくる必要ないもん。

まぁ短期のキャンペーンサイトなんで仕方ないですけども。

 

僕はフェスでTwitterのフォロワーの方と会うのが楽しみですし、ってか実際に会うと楽しいですし、オーディオテクニカはブース出してるんだからリアルでも出会いの場を提供すれば良かったんじゃないかな。それがどんな方法かは思いつかないけど。…でっかいスクリーン設置して投稿流して私でーす!とかダメ?意味ないか。嘘、ダメだ…今のつまんね。

 

●良い所

Social Boardですごい良いなと思うこともあって、それは「日程別・アーティスト別・ステージ別・ゴハン・アトラクション・初参加・行きたかった」というカテゴリーで一覧できること。ヒントになりました。僕は「ゴハン・アトラクション・行きたかった」ってのは全く興味ないのですが。「行きたかった」人に向けて今までの思い出を投稿するように促しても良かったね。行けなかった人同士でも繋がれたら素敵じゃん?

オーディオテクニカというミュージシャンとリスナーを繋ぐ企業が、ソーシャルメディアに目をつけてリスナーとリスナーを繋げようとしたことも大きな一歩だと思います。

 

…‥‥‥オーディオテクニカのブランド価値を高める×ソーシャルメディアを使うというのだったら。こんなのどうでしょう。ブースに来てくれた人にランダムでイヤホンあげちゃう、とか。で、それをSNSでシェアしてもらう。あと、あのビニールバッグ?にランダムでイヤホン入れてサプライズプレゼント。プレゼントされた人は感動のあまりSNSでシェアすること間違いなし。音楽への思いを共有する・オンラインで繋がるってのはなくなりますけど、オーディオテクニカというブランドを売るならリアル→ソーシャルメディア→リアルのサイクルを作ったほうが面白いと思うんだ。あ、でもイヤホンをプレゼントされた人がソーシャルメディアに投稿することでその人自身も話題になるから、その人は繋がりが増えるかも。

って言っても企業としては本当にシェアしてくれるのか分からないプロモーション方法にコストかけられないと思う。

 

Summer Sonic

 

ってなことで、中途半端でパンチがないなって印象。なんて生意気に書きましたけど、それは自問自答でもあって、ちゃんと戻ってきたくなる場を作り上げないとサービスはすぐ死ぬと思うのです。

 

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っていう記事があって、これは本質を突いているを思うんだ。プラットフォームを作ることは場を作ること。じゃあそれはどんな場で何ができてどんな未来があるのか。

 

そのプラットフォームで何ができるのか、Social Boardの場合そこが分かりづらい気がします。繋がるっていうことはどんなことなのか。どんな手段なのか。感動を共有するだけだったら別にどこだって良い。ここじゃなきゃいけない!ってのがなかった。共有したあとどう繋がれるのかが分からなかった。どんな楽しい未来があるのか分からなかった。

 

個人差ありますけどね。趣味の話を人とできるって本当に楽しいことなんです。

 

とは言え、普段大好きな音楽をソーシャルメディアで話せない方はSocial Boardに気持ちぶつけてみたら良いと思います。なんかあるかもしれないし。

良し悪しは個人差あるし、なにはともあれ、こういった音楽の場が増えることは良い事だと思っています。

 

サマソニのレポは改めて書きますね!「いいね!」押すと切れちゃうのはなんなんだぜ↓

近々またリニューアルすっぺよ〜

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