SoundCloud Logo

SoundCloudのファウンダーでCEOのAlex Ljungがブログで声明文を発表した。

There’s an insane amount of noise about SoundCloud in the world right now. And it’s just that, noise. The music you love on SoundCloud isn’t going away, the music you shared or uploaded isn’t going away, because SoundCloud is not going away. Not in 50 days, not in 80 days or anytime in the foreseeable future. Your music is safe.
SoundCloud is here to stay.

今世界中で話題になっている、SoundCloudのサービス停止の噂は「ノイズ」だとし、「あなたたちが愛している音楽、シェアした音楽、アップロードした音楽はなくなりません。なぜならSoundCloudはなくならないからです。50日以内でも、80日以内でも、近い将来でもない。みんなの音楽は守られます。」「溢れる愛とサポートをありがとう。」と述べている。

40%の従業員をレイオフしたことについては、「SoundCloudが強力で独立した企業であることを保証するために行ったこと」だと説明している。SoundCloudの経営が厳しい状況にあるのは変わりはないが、すぐにサービスが閉鎖してしまうのではないかという不安は払拭された。

今回の騒動はTechCrunchに掲載されたSoundCloudが深刻な危機に――ユーザー生成音楽のストリーミング事業に残された時間は50日(原文:SoundCloud sinks as leaks say layoffs buy little time)という記事がきっかけ。この記事を多くの音楽メディアが追って報道し、多くの音楽ファンに知られることとなった。

でもどうやって

SoundCloudの経営は順調ではなく、Twitter、Spotifyによる買収計画の報道もあった。また、最近ではフランスの音楽ストリーミングサービスDeezerも買収交渉に名乗りをあげたという。

TechCrunchによれば、上場を目指すSpotifyは、SoundCloudがはらんでいるレーベルとのライセンスの問題のために交渉を断念したという。もし買収が成功していてもサービスが閉鎖していた恐れもあった。

SoundCloud says it’s going to survive, but how? | TechCrunch
Music streamers express interest in SoundCloud deal | NEW YORK POST
SoundCloud Cuts 40% of Staff in Push for Profitability | Bloomberg

SoundCloudは収益化のためのサブスクリプションプランとして、楽曲をアップロードするユーザー向けのSoundCloud Pro、リスナー向けのSoundCloud Go提供している。

ミュージシャン向けのSoundCloud Proは月額7ドル/15ドルで、利用制限のないアップロードやデータ分析が利用できる。リスナー向けのSoundCloud Goは月額9.99ドルで、広告なしで1億5000万曲をフル再生、およびオフライン再生ができるというもの。しかし、収益化には苦戦している。

先のブログ記事では、SoundCloudの状況を改善するための具体的な対策は書かれていない。SoundCloudは現在のところ企業として独立した状態を保っているが、今年中に何らかの変化はあるかもしれない。そうでないとまた同じ状況に陥ってしまう。

Chance the Rapperのサポート

本件にはインディペンデントで活動を続けるシカゴのラッパー、Chance the Rapperも反応していた。彼はSoundCloudのファウンダーでCEOのAlex Ljungと電話で話している。電話の内容は明かされていないが、SoundCloudは何かしらのアクションを用意しているのだろう。

SoundCloudのことで、取り組んでいる

SoundCloudがなかったら知らなかったアーティストを教えて

1000回聴くほど気に入っているSoundCloudの楽曲のリンクを送ってくれ

Alex Ljung(SCのファウンダーでCEO)からとても実りある電話をもらった。SoundCloudはなくならない。

SoundCloudにはミュージシャンとリスナーの素晴らしい関係が構築されている。楽曲のみならずポッドキャストといった豊富なコンテンツはもちろんだが、SoundCloudの良さは周辺のコミュニティも含むエコシステムにある。若きミュージシャンがベッドルームから曲をアップし、シェアされ、ブロガーたちが記事にし、インディペンデントなレーベルから声がかかったり、新たなコレクティブが生まれたり……そういったものを維持するのはハードだが、新たな音楽文化圏の誕生に大きく貢献している。それはSpotifyやApple Musicにもないものだ。

アーティストとリスナーにために、どうかサービスを維持して欲しい。

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