Mikey Sandersによるソロ・プロジェクト、Backbird Blackbird。2012年10月にリリースされた2ndアルバムEP『Boracay Planet +』はかなりお気に入りのアルバムです。

1stアルバムの『Summer Heart』では軽やかでリズミカルなビートと滑らかな優しいボーカルがドリーミーでサイケな気分にさせてくれました。リリースされたばかりのWashed Outの『Paracosm』よりも“限りある理想”に浸るという切なさを感じます。『Boracay Planet +』でもそのテイストは変わらないのですが、よりキャッチーでダンサブルな仕上がり。インディー・ポップバンドのようなサウンドになっていてとても気持ちが良いです。。

アルバム中盤のナンバー 「Happy With You」はHypeMachineで未だにランクインしつづけている人気曲。

こちらのビデオはオープニングトラックの「It’s A War」。7分というボリュームのある曲ですが、もう一生これでも良い勢い。

デビュー・アルバムについてQeticでインタビューが掲載されています。

――アルバムタイトルが『Summer Heart』、トラックの中にも「Hawaii」や「Sunspray」など夏に関係するワードがありますが、本アルバムのテーマは何でしょうか??

『Summer Heart』はガールフレンドから受けた影響が大きいかな。このアルバムは、僕らがカルフォルニアに住んでいた時に書いたんだ。それぞれの曲に関していうと「Hawaii」は夏にインスピレーションを受けた曲で、巨大な津波がハワイに押し寄せてくる時に書いた曲なんだ。だから歌詞に”高波が来る”って一行がある。それに僕はもともとハワイ出身だしね。ハワイのエンドレスな温かさとか終わりのない夏に、自然とノスタルジーみたいなものがつながるんだよね。

「Sunspray」は太陽の光が僕の目に差し込んだ時の感情を再現しようとした曲なんだ。シンセサイザーが太陽光線の役割を演じて、リスナーにとっては一種のビジュアル的な刺激剤と化す感じにね。赤々とした太陽光線の筋がぐるぐる回って降り注いでいる様子を目に浮かべるような感じかな。まあすごくシンプルなコンセプトだけれど、曲にできるだけイメージを盛り込もうとしてみたんだよ。

――デビュー・アルバムということでいろんな思い入れがあると思うのですが、制作するにあたり特に意識した点は?

このアルバムは僕にとってとても特別なものなんだ。2010年の前半(2月から7月)にリリースした曲で僕の納得したすべての音楽がここに収録されているからね。これに収録してあるような曲は僕のサウンドをある程度定義しているよ。具体的にいうとサイケデリック・ポップとか、サンプルによるヘヴィ・エレクトロニック・ジャム、ドリーミーな感覚が詰め込まれたシンセ、中毒性のあるフックとかね。

僕の製作のプロセスはとてもシンプルだよ。まず頭の中でメロディーに集中する。それをキーボードで弾いてみる。次にドラム、ヴォーカル、シンセ、ベースラインっていう感じに加えて、あとは全部を4時間もかからないぐらいでミックスしてマスターにするんだ。単純だと思う人もいるかもしれないけど、僕が求める短めのポップソングを製作するにはとても有効な手法なんだ。

出展:Qetic

そして現在ニューアルバムを制作中とのこと。


Blackbird Blackbird
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