フジが終わって、SUMMER SONICのチケットとりましたよ。今度こそ、皆さんにお会いしたいです。関係ないけど今年の夏は風強くないですか?
そんでもってですね。
なんかこう、ここのところソーシャルメディアの話題って落ち着いてきたのかなって感じがするので、以下、完全な主観による考察です。
国内におけるソーシャルメディア注目のピークは、東日本大震災だった。東日本大震災はソーシャルメディアに限らず、全てのメディアの在り方が再考されるキッカケとなった。それ以後、LINEのSNS化など主役交代の話題はあったが、Facebookへの過度な期待もあって、ここ数カ月は沈静化、というか議論や手法が成熟していきているように思う。
ソーシャルメディアマーケティングも普通にマーケティングの一環として捉えられるようになった気がするし、ソーシャルメディアはもう新しく革新的なメディアではない。
振り返ってみると、結局マスメディア(特にテレビ)の発信するコンテンツってやっぱり最強じゃん?という結論に達した。ソーシャルメディアで話題になるのはマスメディアが情報源の情報、あるいはマスメディア的なエンタメ、B級ネタが多いのだ。それもあって広告屋やマーケターは、メディア媒体を限定しない「メディアミックス」や「クロスメディア」「メディアニュートラル」という手法にソーシャルメディアを取り入れたのだ。商品のコンテクストを解釈・開発し、メディアを選ぶ。それぞれのメディアのコンテクストに沿ったマーケティングの展開が進んでいった……はずだった。だが、どうだろう。「ソーシャル」「ソーシャルメディア」のコンテクストって本当に理解されているのか疑問を感じることが多い。とりあえずつぶやけば良い、Facebookページ作れば良いって流れだし、胡散くさいソーシャルメディアコンサルタントだらけだし。誰でもできることを月20万もとってもうアホかよ、と。
そもそも、インタレストグラフだ!クローズドだ!って言っても、インタラクティブなメディアであるソーシャルメディアにおいて、そのコンテクストを理解することは難しい。ってか無理じゃん。人それぞれだし。
でも「ソーシャル」「ソーシャルメディア」がどんなものかはある程度はっきりさせることができるのではないだろうか。っていうかここはっきりさせとかないとグダグダになるじゃん、たぶん。ってかなってるじゃん。まず社会学を学んだほうが良いんじゃないかって思うわけです。
ソーシャルメディアとは
ソーシャルメディアと言うと、mixiやTwitter、Facebookを思い浮かべるだろう。それらは確かにソーシャルメディアだが、厳密にはソーシャルネットワーキングサービス(SNS)だ。なんでいきなりソーシャルメディアなんて言葉がアチラコチラで高らかに叫ばれるようになったのだろうか。少なくともmixiは2004年2月からサービスを開始したが当時はソーシャルメディアという言葉は聞かなかったソーシャルメディアという言葉を世に知らしめたのはTwitter・Facebookによるところが大きいのではないか。
ソーシャルメディアとは個人がインターネットに通じたウェブサービス、アプリケーションを使用して形成していくネットメディアであり、コミュニケーションツールの総称である。これでどうだ。
従来はソーシャル(social)という言葉の通り、インターネット上にたくさんの人があつまって形成された共同体を意味して使用されていたようだ。電子掲示板を中心とした「フォーラム」や「SIG(Special Internet Group)」が現在のソーシャルメディアのルーツであると言える。
つまりソーシャルメディアはユーザーが参加することで形つくられるメディアなのである。ユーザー発信のコンテンツによって形つくられるメディア。ネット掲示板やチャットは古くからあるソーシャルメディアだ。2ちゃんねるも立派なソーシャルメディア。掲示板の利用者が書き込み、そして反応する。ソーシャルメディア上で参加者のコミュニケーションが発生する。つまりソーシャルメディアでは不特定多数を相手に一方的に情報を発信するマスメディアとは異なり、利用者自身が情報発信を行うオンラインコミュニティなのである。
ソーシャルメディアの例をいくつか挙げると、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)・ブログ・掲示板・Wikipediaなどのユーザー投稿型百科事典・音楽共有サービス・動画共有サービス・食べログやカカクコムなどの口コミサイト、ヤフー知恵袋などのFAQサイトがあげられる。これらのソーシャルメディアはある個人によって情報発信が行われることが共通している。そしてそこに人が集まるのである。ユーザー自身が参加者となり、何らかのコミュニケーションが行われ、共に形成していくネットメディアであるとこのブログでは定義する。
そもそもメディアとは、コミュニケーションとは、という話は止めておこう。どうしようもない。
SNSとは
SNSはソーシャルメディアの中でも、よりコミュニケーションを促進する機能を充実させたものだ。SNSでは情報の発信者が明確に特定されている。実名・匿名という違いはあるが特定の個人によって更新されるのが大きな特徴である。ユーザーは自身のプロフィールを持ち、「友達になる」や「フォロー」することで人間関係を広げていく。クローズドだろうが、オープンだろうが、使い方は人それぞれだ。
じゃあ2ちゃんねるはどうか。IDはあるものの、固定ではないし、2ちゃんねる上での友達関係も存在していない。プロフィールもない。SNSではないな。
ブログはどうか。このブログはSNSではない。読者はいるし、読者としてのアクションを起こすことは可能だ。コメントするとか、いいね!押すとか。ここはコメント欄作ってないけどね!
でもここには僕しかいない。僕のブログで、結果的にコミュニケーションが生まれることはあるが、コミュニケーションを推奨していはいない。メインコンテンツは僕が更新するブログ記事であって、コミュニケーションではない。(クリックしてブログを読むことは既にコミュニケーションではあるが、直接言語を介してのコミュニケーションはここでは推奨されていない)。でもtumblrはSNSだ。ブログ機能に特化したSNS。そういうことにしよう。
よくわからんちゃ
整理するべく、書き始めてみたものの、わからなくなってきましたので止めます。でもさ、だいたいこんな感じだと思うのね。結局グダグダだね。
じゃあ話を音楽に移してみましょうか。
ソーシャルミュージック
ソーシャルミュージックサービス、ソーシャルミュージックメディア。なんだそれ。
例を挙げよう。Last.fm、これは…アカウントを作ってあーだこーだするから音楽SNSだな。SoundCloud、これも音楽SNSだ。間違いないよね。Turntable、これは単にソーシャルミュージックサービスかな。Spotify、ソーシャルミュージックサービスだ。
お分かりいただけただろうか。私はわかりません。えーっとですね、例えばSpotifyの場合、ストリーミングがメインコンテンツであって、そこにFacebookでログインするわけですね。つまりSNSであるFacebookの利用して、ソーシャルメディア的な機能をストリーミングサービスに実装しているわけです。なのでFacebookはSNSだけど、それに乗っかっただけでSpotify自体はSNSではないですね。ソーシャルミュージックサービス、です。きっと。Turntable、これは微妙なところだな。個人は特定されているし、チャットもできる。でも、友達にはなれないね。ソーシャルミュージックサービスにしとこうか。
でもさ、Spotifyの場合はユーザーがコミュニケーションしなくても成立するよね。与えられたコンテンツがあって、ユーザーがコンテンツを作る必要がない。Turntableはユーザーがコンテンツを供給するよね。じゃあSpotifyは別にソーシャルメディアでもなんでもないのかな。ただの音楽メディアなのかな。そこにFacebookが紐付いただけで?え?わっかんね。
じゃあね、例えば、アーティストのウェブサイトに音源がアップされていました、と。そこにツイートボタンやいいね!ボタンがありました、としようじゃないか。これはソーシャルな機能だね、完全な。でもそのウェブサイトはソーシャルメディアではないよね。
同じことがMusic Unlimitedにも言える。「ツイート」「いいね!」はできる。でもコミュニケーションはMusic Unlimited上で生まれない。社会的ネットワークはそこにはない。これはソーシャルミュージックサービスでもなんでもないよね。
Spotifyは友達が聴いている曲を自分も聴くことができる。これも1つのコミュニケーションには変わりないけど、これはオマケだよね。あれ…?これもうわからないね。
っていうかさ、もうそういうのどうでもいいからさ、音楽サービスのゴールって何なのって話だよね。音楽を通したコミュニケーションをどこまで期待してるのかな。
結論
下手に定義付けするのは良くなかったね。完。
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