via pause.fm

Hype Machine似た、音楽キュレーションサービスShuffler.fmを運営していたShuffler Mediaが2015年にリリースした「Pause」。どうやら、2016年3月を最後に更新が止まってしまったが、スタイリッシュでおもしろいアプリだった。The Fader、Pitchfork、FACT、Dummy、Resident Advisor、22tracks、XLR8Rなど音楽サイトの記事をキュレーションし、月ごと/ジャンルごと/メディアごとにパッケージしてくれる。パッケージは結構ボリュームがあって、記事は読み物が多い。SONOSがタイアップしているのも素敵だった。

Pause Screenshot
2014/05/13時点のもの

UIは「Pitchfork Weekly」とほとんど同じ…そのアプリももうないが…左下の再生ボタンを押すと言及されている楽曲が再生される。本文はある程度アプリ内で読めるようになっているが、下までスクロールするとウェブビューへの導線が設置されている。

Pause Screenshot
2014/05/13時点のもの

繰り返すが、現在はもう更新されていない。Shuffler.fmの閉鎖も残念だ。このような事業はなかなか難しい。このブログでは「海外音楽ブログで話題の10曲」と題し、Hype MachineとShuffler.fmのなかかキュレーションする記事を発信してきた。どちらのサービスも、民主的に「今、何が聴かれているのか」教えてくれる素晴らしい音楽サービスだった…Hype Machineもなくなったみたいに書いてしまったが、大丈夫、Hype Machineはまだ健在だ。

せっかくなので亡きShuffler.fmにも触れたい。基本的な作りはHype Machineと同様で、世界の音楽ブログ/音楽メディアをクローリングし、各サイトで紹介されている楽曲を集計、今ホットな楽曲が分かるというもの。ジャンル別にラジオプレイやミュージックビデオのみの再生もできた。スマートフォンアプリ(iOSのみ)も用意されており、アカウントを作成すると楽曲をお気に入り登録できた。サイト別に再生することも可能だし、自分のブログを登録することもできた。

Shuffler.fm
Shuffler.fm

Shuffler.fmとHype Machineの大きな違いは、ビジュアルを前面に押し出したインターフェイスと各サイトのフィーチャー具合。楽曲を再生すると、その楽曲を紹介したサイトの記事が表示される。上部にSuffler.fmプレイヤーが固定されており、サイトはiframeによって表示されているので、Shuffler.fm内で他サイトの記事を読むという形だ。スキップすると新たなサイトが読み込まれる。

プレイヤー画面
プレイヤー画面

マネタイズは難しく、サービス存続は困難だということなのだろう。それにしても素敵なサービスだった。「Pause」のほうは更新されていないがダウンロードすることはできる。ぜひ触れてみてほしい。

Pause
pause.fm / iOS / Android

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