この記事は2012年に書いたものを一部編集し再掲したものです。


現地時間4月13日~15日・20日~22日、アメリカ・カルフォルニア州コーチェラヴァレーで開催される音楽とアートの祭典、コーチェラ・フェスティバル。世界最大の野外フェスのひとつだ。コーチェラは積極的にソーシャルメディアを使い、フェスのプロモーションを仕掛けている。そのおかげでここ日本からでもソーシャルメディアを通してコーチェラを体験することができる。それについてTwitterで見かけた記事を翻訳+αでまとめてみる。

参考

1:Facebook

Facebook

45万もの「いいね!」を集めるFacebookページは基本的にはニュースを発信している。また、ユーザーからの投稿も活発だ。ニュースの発信はウェブサイトよりもソーシャルメディアで行なっており、ウェブサイトはチケット・ラインアップ・トラベル・インフォ・FAQ・ギャラリー・フォーラムなどの基本情報とウェブキャストやソーシャルメディアへのハブ機能を備えている。

Facebook最新の投稿では”Come cool off in the H&M tent, get free cold water, and visit the photo booth! Every check-in, tweet and Instagram image with #KissforaCause will donate $1 to charity.”とTwitterとInstagramでハッシュタグを使用すると1ドルを慈善団体に寄付するキャンペーンを告知している。チャリティ活動でコーチェラフェスティバルのブランド力も強くなるわけか。

2:YouTube

YouTube

YouTubeでは今年もライブストリーミング配信が行われる。放送内容は既に発表されており、3つのチャンネルでリアルタイム視聴が可能だ。海外の音楽フェスティバルは生放送でライブ映像を届けることに寛容で、今年はダメだったけど来年こそは!と思わせてくれる。楽曲はすでに共有できる。さらにライブ体験の共有、そして、そこからの共感・共鳴へ音楽体験は広がっている。日本時間のストリーミングタイムテーブルはamassに掲載されている。

3:Tumblr

Tumblr

Tumblrでは写真とアーティストの動画が投稿されている。写真は主にInstagramからの投稿で、開場の様子を伝えている。投稿はまだ少なく、Tumblrについてはまだその適切な利用法を探っている様子だ。だが、「Fuck Yeah Coachella Fest!」や「The Coachella Valley Art Scene」といったファンたちのTumblrブログはかなりイケている。彼らは熱狂的なコーチェラファンで「Like」や「Reblog」でコーチェラの思い出を共有しようと呼びかけている。コーチェラに行けても行けなくてもハッシュタグ#coachellaでその思いをダッシュボードにぶつけるのだ。

4:Twitter

Twitter

コーチェラのTwitterはニュースと写真の投稿が中心だ。現在20万人ものフォロワーがついている。投稿数はFacebookページよりも断然多く、リツイートやお気に入りに登録される数も多い。運営もファンもまもなく始まる祭典でテンションが上がっている様子。こちらもハッシュタグ#coachellaや#carpoolchellaで情報を共有できる。

5:Apps

iOS
Android

iPhoneアプリ、Androidアプリも忘れていない。コーチェラのスマートフォンアプリではタイムスケジュールやアーティスト情報、現在地が把握でき、ポストカードさえ作れてしまう。アーティストの情報では動画を再生できたり、ウェブサイトを見ることもできる。かなり作りこまれたアプリケーションだ。もちろん無料。ちなみにAndroidアプリのほうがユーザーの評価が低い。

6:Spotify

Spotify

日本上陸が待ち遠しい音楽ストリーミングサービス、Spotify。トレント・レズナーに「世界最大級のラジオ局になるかもな」と言わせた音楽ストリーミングサービスの雄。Facebookとの連携でその勢いをさらに伸ばしている。Spotifyにはコーチェラプレイリストが用意されており、出演アーティストを簡単に予習可能だ。そのプレイリストは日別やハイライトなど10個も用意されている。

しかし日本からSpotifyにはまだアクセスできないので、無料ダウンロードを紹介。コーチェラ開催を記念し、計17アーティストの楽曲で構成されたミックステープ『Desert Session: SPIN’s Best Coachella Acts 2012』を米SPIN誌のサイトが無料ダウンロード配信中なので是非。

Free Mixtape! Desert Session: SPIN’s Best Coachella Acts 2012

7:Google+

Google+

盛り上がっている印象があまりないGoogle+ではあるが、コーチェラ・フェスティバルのアカウントはもちろん開設されている。現時点で84万もの+1を獲得している。投稿はFacebookと似ていて写真や動画が中心だ。Facebook、Twitter、Google+と各SNSでその投稿が違うため、それぞれSNSをチェックしたくなるようなロイヤリティをもたせているが、Google+はこれといって適切な運用方法が見えていない印象がある。

8:Pinterest

Pinterest

女性に人気の画像共有SNS、Pinterest。米国でFacebook・Twitterにつぐソーシャルメディアになったという報道があったのはつい最近。米国の訪問者数は1600万を突破した。AmazonやeBayもPinボタンを導入したことが記憶に新しい。

ただ、Pinterestにコーチェラの公式アカウントがあるわけではない。ではなにか?
Pinterestで”coachella”を検索してみよう。なにこれ超可愛い!コーチェラ行きたい!

米国でのPinterestユーザーのうち74%を女性が占めている。彼女たちはお気に入りのコーチェラファッションをPinして楽しんでいる。中にはファンが作成した“Coachella Fashion“や”Coachella”というボードがある。そこにはアパレルから小物、ネイルアートや髪の編み方までコーチェラを楽しむファッションが凝縮されている。

9:Reddit

Reddit

redditはオンラインのニュースや面白い記事の一覧や画像を投稿して提供するサイト。redditにはredditchellaというフォーラムでコーチェラについてディスカッションが行われている。


この他に Foursquare
上でも触れたようにInstagramも利用している。

このようにコーチェラ・フェスティバルは各ソーシャルメディアを使い、フェスティバル体験の共有を進めている。開催前も、開催中も、開催後も、それぞれのフェスティバル体験をソーシャルメディアで共有し、ユーザーからも共有される。ファンによってコーチェラというブランドは作られていく。


アメリカの音楽フェスティバルをもう一つ。ロラパルーザ・フェスティバルもソーシャルメディアの利用は活発だ

こちらはFacebookTwitterYouTubeに加えてFlickrvimeoを利用している。コーチェラやロラパルーザのソーシャルメディア利用で特徴的なのは各ソーシャルメディアによってコンテンツの見せ方やその内容が違うことだろう。部分的に模索中ではあるが、それぞれの特色を活かしているのがよくわかる。

対してSummer Sonic、Fuji Rock FestivalはFacebook、Twitter、オフィシャルサイトの配信内容は大差ない。ちなみに昨年のSummer SonicではInstagramで写真をシェアしようというこころみがあった。

しかしアーティスト、パフォーマンス中の写真撮影は禁止。権利的に問題があったり、他のファンにとって迷惑行為になる恐れがあるのは分かるが、この縛りは音楽体験の共有を妨げている理由の1つではないだろうか。SNSで写真を共有しようと呼びかけているのにこれではつまらない。それぞれ個人の目を通したフェス共有がソーシャルメディアの面白いところなのに。何もやっていないステージやフェスご飯、海や空など、それでも十分に訴えるものはあるのだが…。

この辺は高野修平氏のブログ「THE GREAT ESCAPE」で述べられているのでここでは多くは語らないが、もう少し各メディアの特色を活かし、ソーシャルメディアユーザーとコミュニケーションをとり、フェスをかけがえのないものとし作っていくことでフェスとアーティストのファンを増やせるのではないだろうか。

参考

さてさて。コーチェラ・フェスティバルを封切りに、今年も音楽フェスがスタート。楽しみですね。


この記事は2012年に書いたものを一部編集し再掲したものです。

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